本日(2月28日)、聖乃あすか主演 花組「舞姫」ポスターが公開されました。

白い軍服に帽子姿で、正装の太田豊太郎(聖乃あすか)が美しいです。

エリス(美羽愛)が白い背景に溶け込むように佇んでいます。

脚本・演出の植田景子氏の美しい世界観が表されていますね。

 

 

  「舞姫」はタイトルロール

エリス(美羽愛)は、生活が苦しく一家の家計を劇場で踊ることで支えていました。舞姫はエリスそのものでタイトルロールです。

初演「舞姫」は、2007年花組 愛音羽麗・野々すみ花で、バウホール公演として上演されました。野々すみ花はこの時まだ研3です。びっくり

野々すみ花は、花組で新公2回、バウ1回、東京1回、東上2回ヒロインをした後に、宙組に組替えしています。すごい実績ですね。グッ

野々すみ花の役を配役された美羽愛はかなり期待されていると言えるでしょう。

美羽愛の上げられ方は、組替えする娘役なのか?と思わせるものがあります。

 

 

  最近組替えした若手娘役

最近、組替えした娘役の組替え前後のヒロイン歴について、100期以降に絞って見てみます

 

娘役
組替え時(研)
組替え前 組替え後
詩ちづる(研3)   新公ヒロイン1回
夢白あや(研4) 新公ヒロイン2回 
バウ1回
バウ1回東上1回
潤花(研5) 新公ヒロイン3回 
バウ1回東上1回
 
舞空瞳(研4) 新公ヒロイン1回 
全国ツアーヒロイン1回
新公ヒロイン1回

 

詩ちづる以外は、組替え前に新公ヒロインと別箱ヒロイン経験者です。

詩ちづるが月組で新公ヒロインをしなかったのは、他の娘役より1年早く組替えしたことも関係するかもしれません。

美羽愛(現在 研5)は、新公ヒロイン1回、バウWヒロイン1回、今回バウ単独ヒロインです。

これは花組の若手娘役の中で最もヒロイン歴が多いので、花組か他組かはわかりませんが、次期体制に向けての準備に見えます。ピンク薔薇

 

  植田作品には

「舞姫」は、日本人男性とドイツ人女性の恋と別れと描いていますが、植田作品には他にも人種の違いが愛の障壁になった作品があったような気がしました。

 

2015年月組 龍真咲・愛希れいか「舞音」は、仏領インドシナ(ベトナム)での、フランス人将校シャルル(龍真咲)が、魅惑的な踊り子マノン(愛希れいか)との愛で破滅していく物語です。

アジア版マノン(アヴェ・プレヴォー「マノン・レスコー」)ですが、マノンが踊り子設定なのはダンサー愛希と「舞姫」の要素もプラスされているように感じました。

また、ベトナムを舞台にフランス人少女と裕福な華僑の青年の愛人関係を描いたマルグリット・デュラス「愛人(ラマン)」もイメージにあるのかもしれません。

愛し合う二人が引き裂かれる「悲恋」は胸に迫ります。人種という本人にはどうしようもないことが障害になった時代があったのですね。 (敬称略)

 

ステラの友人で、ヨーロッパで知り合ったイギリス人男性と結婚した日本人女性がいます。ロンドンと日本の遠距離恋愛の後でした。今は飛行機がありますが、豊太郎とエリスが生きた時代には交通手段は船しかなかったので、日本とヨーロッパの精神的な距離感は今よりずっと離れていたでしょう。

それでも分かちがたい愛があることに感動するのだと思います。ラブラブ

 

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