花組全国ツアー「フィレンツェに燃える」のレオナルド(水美舞斗)が、主役のようにも見えることから、レオナルドはマイティへの餞別で、2023年マイティ退団では?という声を聞きます。
2番手を際立たせる演目は過去にもあったように思います。
2番手が輝く演目
宙組2016年 全国ツアー「バレンシアの熱い花」
スペインのバレンシアで、貴族フェルナンド(朝夏まなと)が父の死の真相を探るうち、酒場で働く娘イザベラ(伶美うらら)と知り合い恋に落ち、青年ラモン(真風涼帆)の助けを借りて父の仇に復讐するというストーリーです。
トップスターが青年貴族フェルナンド、2番手が野性味のあるラモンで、「フィレンツェに燃える」と似ていますね。
「バレンシアの熱い花」は、初演が1976年で、2016年宙組は5回目の再演です。
花組2018年 博多座「あかねさす紫の花」
トップスター明日海りおと、2番手柚香光が役替わりで、大海人皇子を演じました。
ただ、「あかねさす紫の花」は、トップスターの役に従って「大海人皇子バージョン」と、「中大兄皇子バージョン」があって、どちらもトップスターを中心としたストーリーとなっています。
「あかねさす紫の花」は、初演が1976年で、2018年花組が8回目の再演ですが、トップスター役替わりは、2018年花組が初めてでした。
柴田作品に共通
「バレンシアの熱い花」、「あかねさす紫の花」、そして「フィレンツェに燃える」は、柴田侑宏氏の脚本・演出です。
「バレンシアの熱い花」は、穏やかな貴族とアクティブな男の対比に、身分違いの悲しい恋の余韻がありました。
「あかねさす紫の花」は、兄弟が額田大王をめぐって愛と憎しみを膨らませていきます。
「バレンシアの熱い花」、「あかねさす紫の花」は、1975年「フィレンツェに燃える」の翌年の作品で、ストーリーの流れと要所がかなり似ていますね。
任期の後半に
まあさま(朝夏まなと)はトップスター本公演5作で、「バレンシアの熱い花」は本公演3作目「エリザベート」と4作目「王妃の館 VIVA! FESTA!」の間の全国ツアーでした。
みりおちゃん(明日海りお)はトップスター本公演10作で、「あかねさす紫の花」は本公演7作目「ポーの一族」と8作目「メサイア BEAUTIFUL GARDEN」の間の博多座公演でした。
まあさま、みりおちゃん共に、任期の後半に2番手を目立たせて、自身も輝く作品をされていますね。
「フィレンツェに燃える」は、トップスターと2番手のパワーバランスが少し極端で、アントニオとレオナルドの配役が逆であっても良いように感じました。
れいちゃん(柚香光)は、本公演4作目「巡礼の年 Fashonable Empire」から5作目「うたかたの恋 ENCHANTMENT」の間に「フィレンツェに燃える」が来ました。
まあさま「バレンシアの熱い花」、みりおちゃん「あかねさす紫の花」を考えると何か言えるでしょうか?
みりおちゃん・まあさまと同じなら
みりおちゃんの任期10作に対する「あかねさす紫の花」が来たのは、本公演7作目の後です。
7÷10=0.7・・・10作中7作目
れいちゃんに「フィレンツェに燃える」が来たのは本公演4作目の後です。
みりおちゃんと同じ時期に2番手を活躍させる作品が来ると仮定すると
れいちゃんの任期x作とするとき
4÷x=0.7
x=4÷0.7=5.7
この「みりおちゃん定数 0.7」では、れいちゃんの任期は6作となります。
同様にまあさまの5作中3作目の後をあてはめると、
「まあさま定数 0.6」では、x=6.7で、れいちゃんの任期は7作となります。
れいちゃんの任期は6~7作が有力です。
れいちゃんは、任期の後半でさらにカッコよく輝いていかれるでしょう。
マイティは、2番手からトップスターになると信じています。
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