OGの八千草薫さんは、2019年10月24日に亡くなられました。

宝塚歌劇の舞台に立たれていた頃は観ていませんが、テレビドラマで妻役、母役として、優しく美しいお姿が心に残っています。

 

TBS「岸辺のアルバム」は、忘れられないお役

八千草さんが不倫妻という衝撃は今も覚えています。当時は八千草さんに似つかわしくないと思いましたが、数あるテレビドラマの中でも印象に残るお役だったと思います。実際に起こった多摩川氾濫で、家が流されていく映像は家族の崩壊を象徴しているようでした。

 

MBS「ぴったんこカン・カン」では、素顔の美しさ

八千草さんとアナウンサー安住紳一郎さんが八ヶ岳高原を訪ねます。安住さんのエスコートで、普段の八千草さんの横顔が垣間見えました。年齢を経ても笑い皺までお美しかったです。

 

BSプレミアム「テンペスト」では、気品ある国母

仲間由紀恵さんが琉球王朝の宦官に扮する女性、美しい沖縄の風景と、琉球と取り巻く諸外国、宮廷内の対立する愛憎が描かれて面白かったです。八千草さんは琉球王の母を演じられて、シルバーヘアーで琉球女性のアップスタイル、宮廷内で中立の立場で気品がありました。

 

宝塚歌劇100周年 夢の祭典

宝塚大劇場の舞台に立たれた八千草さん、長時間のせいか少しお疲れが見えました。

体調がお悪いのか心配になりました。

 

テレビ朝日「やすらぎの郷」では、マドンナが似合って

往年の映画スター「九条摂子」を、ほぼ等身大かと思われるぐらい自然に演じられていました。品があり永遠のマドンナという役柄です。九条さんが若手映画女優だった頃は太平洋戦争の時代、映画監督の恋人が、戦地に向かう前に九条さんが道を歩くところをビデオカメラでただ撮影するというモノクロシーン。その後、恋人は戦死してそれが最後の別れになってしまう、悲しいけど美しい光景でした。

 

晩年も品格を失わず優しく親しみのあるお姿を、心に留めておきたいと思います。

 

 

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村