こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
さて…。
今回は、出版企画書についてのお話です。
マーケティングの世界には、「プロダクツアウト」「マーケットイン」って概念が有りますよね。
広く知られている概念なので、改めて説明するまでもないかもしれませんが、念のために説明しておくと、「プロダクトアウト」というのは提供側からの発想で商品開発や生産、販売といった活動を行うこと。「マーケットイン」とは市場や購買者という買い手の立場に立って、買い手が必要とするものを提供していくものです。
出版の企画書は…。
プロダクツアウトで作るべきなのか?
それとも、マーケットインで作るべきなのか?
つまり…。
自分の得意ネタで企画書を作るのか、
それとも、出版社が求めているネタで企画書を作るのか。
当然、企画書が通りやすいのは、マーケットインで作る方です。
もし…。
出版会議で、「次はこんな本を出そう!」と決まったタイミングで、そのテーマに関する企画書が送られてきたら、かなり高い確率で出版が決まります。
でも…。
出版企画で、どんなテーマの本を出すのか決まるかなんて、会議に参加する人でも、会議が始まるまで分かりませんよね(汗)
まぁ、この部分が分からないので、企画出版の割合は1%しかないとか言われるんですけどね。
でも…。
時代の流れを読めば、今後、世の中で必要される書籍の内容はイメージできるはず。
「出版社が興味を持つテーマ=世の中でニーズがあるテーマ」ですからね。
例えば…。
コロナが流行することで、起こった社会変化を少しニュースで調べるだけでも、色々出てきます。
・昨年夏過ぎから、非正規雇用者(特に女性)の解雇が増えいる
・2020年、緊急事態宣言の影響により、消費支出は4月が-11.1%、5月が-16.2%と大きく減少。しかし、10月には1.9%の増加。内訳を見ると、酒類、肉類など「食料」が8ヶ月ぶりの実質増加、シャツ・セーター類、洋服などの「被服および履物」費目が13ヶ月ぶりに増加、教養娯楽用品などの「教養娯楽」費目が11ヶ月ぶりの実質増加となった
・JTB、毎日新聞が資本金を減額し、中小企業へ
・飲食店、旅行関係、イベント会社などを中心に倒産件数の増加(給料の減少や、失業率の増加)
・在宅ワークが増えている
・株価の上昇(株を始める人が増えている)
・不動産の取引数の増加
これ、ワクチンが十分に出回れば、また状況は変わるかもしれませんが、ワクチンの輸入状況、接種をする医療関係者の不足などを見ると、向こう一年くらいは、状況はあまり変わらないのではないでしょうか。
「すでに起こっている未来を知ることが重要だ」といったのは、ピーター・F・ドラッカーですが、今の現状を見ることで、将来高い確率で起こる社会変化は予想することができます。
ということは…。
そういった変化によっておこるニーズを予測し、自分の持っている資源で、それを解決する方法を考える。場合によっては、これまでお話ししてきたように、資源を掛け合わせることで、問題解決できないかを考える。
企画が通ってから、書店に書籍が並ぶまでにかかる期間は、6~8か月後。
出版社は、現在、注目されるテーマと、半年ごとに注目されるテーマの両方を考えて、出版する書籍を決めていっています。
だから、プロダクツアウト型で考えるのではなく…。
今、世の中に存在している問題や、近未来に発生する問題を考える。
そうすると、そこには読者のニーズがありますから、マーケットイン型で企画を考えられるようになるのですね。
もちろん、時代の流れに関係なく、継続的にニーズを持っている人が多いテーマもあります。
健康、子育て、成功、仕事術、生き方などですね。
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ただ、ここは競合が多いので、これまでと違う切り口を考える必要があるわけです。
頑張って、企画書、完成させましょう!
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