こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
さて…。
出版企画書で、書籍の内容と同じくらい重要なのが、プロフィール。
先回、「プロフィールは、嘘はダメだけど、盛るのはOK」と書いたところ…。
「嘘と、盛るの違いを教えてください」というメッセージをいただきました。
S.Sさん、メッセージ、ありがとうございます。
料理屋さんをイメージして欲しいんですけどね…。
競合と少しでも差別化しないと、
お客さんに興味を持ってもらえないくらいの、飲食店激戦区があったとします。
そこで、差別化するために、
本当は、カナダ産の豚肉を使っているトンカツ屋が、
少しでも魅力を感じてもらえるように、ノボリやメニューに、「鹿児島産黒豚」と書いたら、これ、嘘ですよね。
しかし…。
店の前を通る人の注意を引いたり…。
学生さんや大食いの人に魅力を感じてもらえるように…。
大盛りのトンカツを作って、お店の前に「メガ盛り」ってのぼりを立てたり、メニューに載せるのは、これ、嘘じゃないですよね。
単に、盛り方を変えただけなんです。
あれ?
もしかして、ちょっと分かりづらい例え話だったでしょうか…(;’∀’)
嘘というのは、事実と異なることを、事実のように伝えること。
例えば、全国4位の営業マンが、プロフィールに「全国トップのセールスマン」と書いたらダメ。嘘ですからね。
でも…。
「全国トップクラスのセールスマン」や「日本で5本の指に入る実績を出しているセールスマン」だと嘘ではないですよね。
で…。
これまで、商品を購入していただいた人が、100人だったとしましょう。
その中の数名から、商品説明をした段階で、クロージングしてないのに、「それ、欲しいです。売ってください」と言われた。
それから、別の数名の方から、購入後、「○○さんから購入して良かったです」とお褒めの言葉をいただいた。
また、別の営業所の同僚と食事に行った時、「○○ってほんと営業、上手いよな」と言われた。
それらを総合して…。
「全国トップクラスのセールスマン。売り込まなくても、顧客の方から購入したいと言わせる独自の営業トークは、同業者からも高い評価を受けている。また、購入後の顧客の満足度も高く、○○さんから購入して良かったとの感動の声が多く寄せられている。」とするのは、盛ってはいるけど、嘘はついていない。
「えっ!○○さんから購入して良かったとの感動の声が多く寄せられている…って書いてあるけど、本当は数名なんですよね。それは嘘じゃないの?」
では、質問です。
⇓⇓⇓
5という数字は、多い?少ない?
これ、即答するの難しいですよね。
だって、その数字が多いのか少ないのかは…。
10と比較すると、5は少ないし…。
1と比較するのであれば、5は多い。
1,000円のランチは高い!という感覚の人にとって、
5,000円のランチは、それはもう食べ物ではなく、展示して眺める芸術品。
美味しければランチでも10,000円くらいはする、という感覚の人にとって、
5,000円のランチは、「まぁ、美味しくないことは無いんじゃないの?」という食べ物。
こんな感じで、数値は、「何と比較するのか」と、「その人の感覚」で、多いとか少ないとかが決まるので、別に、100人購入して頂いた人の中で、「○○さんから購入して良かった」との感想を数名からしか頂いていなくても、「○○さんから購入して良かったとの感動の声が多く寄せられている」って盛っちゃっても問題ないんですよ。
その数名を、多いと感じたのか、少ないと感じたのかは、ご本人の感覚の問題なのですから。
嘘はいけないけど、盛るのはOK。
それが、私が商業出版エージェントで企画書の草案を作る際の基本スタンス。
しかしですね…。
今回のお話、ひっくり返すようなのですが…。
あんまり、盛りすぎるのも良くないんですね。
何故なら、盛りすぎると、信用を失うからです。
実際、私自身、編集者から、
ある方のHPやblogのプロフィールを見せられ…。
「この人、たぶん盛っているつもりなんでしょうけど、これくらい盛ると信用できないですよね」と相談を受けたことがあります。
当初、その編集者はblogの内容を見て、その人に、出版のオファーを出そうと思っていたそうです。
ちょうど出版会議で、こんなネタについて書ける著者を探そうとなった内容を、彼がblogで書いていたからです。
でも、blogやHPのプロフィールを見て…。
担当の編集者が、この人はオファーを出さないほうがいいかなぁ…と悩んで、相談を受けたんですね(笑)
では、編集者に魅力を感じてもらえる「盛り」と、
編集者にドン引きされる「盛り」はどこが違うのか???
長くなってきたので、続きは、次回のblogで。
お楽しみにです。
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今月の『無料出版企画書作りサポート』、残り、1名様となっています。
『出版社のハートを射抜く企画書』シリーズを読んだけど…。
どうも上手く読者層を絞り込むことができない!
自分のメイン資源以外の資源を洗い出せない!
企画書全体をどう纏めたらいいのか分からない!
…という方は、是非、ご活用くださいませ。
あっ。
無料企画書作りサポートを受けて頂いても、その後、一切の売込みなどはいたしませんので、ご安心ください。
本気で商業出版をお考えの方、お申し込みは、こちらから。
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出版をして「しまった!」と後悔しないために、
まず、「自費出版」と「商業出版」の違いを知っておこう!
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出版の企画ってどうやって考えたらいいの?
企画書を作る前に知っておきたい、魅力的な企画を考える5つ発想法
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