こんにちは。いつもありがとうございます。
商業出版エージェントの にのまえ遼です。
さて…。
読者層を絞る際の考え方についてのお話の途中でしたね。
「簡単に英会話を習得できるノウハウ(メインテーマ)」の読者層として…。
何故、問題の深刻度が高い「中学生」「高校生」より、
「3~6歳」や「小1~小2」の方を選んだのでしょうか???
理由は、「市場規模」です。
中学生、高校生で、受験のために積極的に書籍を購入して勉強しようとする市場より、小学校就学前、小学生低学年の子供に英会話を習得させたいと考えている市場の方が大きい。
実際、子供の英会話教室に通っている数の方が、中学生や高校生で英会話教室に通っている人の数より、圧倒的に多いですから。
それに…。
小学校就学前や小学校低学年の子供の教育に関する本を購入するのは親ですが、中学、高校が受験のための本の購入を決めるのは、学生本人の場合が多いですよね。
小学校就学前や小学校低学年の子供に、英会話ができる人になって欲しいという人と、受験のために英会話を習得しようとする学生を比べても、前者の方が多い。
だから、売れる本にするのに、「3~6歳」や「小1~小2」の方を選んだのです。
ほら、出版社としては、「売れる本」が欲しいのでしたよね。
だから、売れる可能性の高い企画書にしたほうが、出版社は魅力を感じてくれやすくなるのです。
もちろん、毎回、「市場規模」だけで読者層を決定しているわけではありません。
例えば、専門書や、マニア向けの内容の場合、一般の人はあまり購入しないので、当然、市場規模は小さくなります。
でも、書籍代が高くなっても購入してくれるので、そういう場合は、市場規模じゃない物差し判断するようにしています。
例えば、「簡単に英会話を習得できるノウハウ(メインテーマ)」でも、短期間、もしくは簡単に、受験に使える英会話を身に着けることができるという内容に特化していて、普通より高い価格で販売できる可能性を感じる企画書であれば、参考書を取り扱っている出版社に興味を持ってもらえるかもしれません。
商業出版は、著者と出版社の共同作業。
双方にメリットがあると、良い企画書となるのです。
だから、出版社がメリットを感じる(売れる&社会を善くする)ことも考慮しておくべきなんですね。
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