ユノからのプロポーズ
本当に本当に驚いた。
ずっと2人で一緒に居られたらいいな...ってそう思ってたけど、まさか結婚なんて
もちろん世間的には認められない結婚だけど、僕達は僕達の形で生きていけばいいんだよね
誰に何を言われても
僕はユノと離れない。
「チャンミン、大丈夫か? 疲れてる?」
「え?」
「いや、なんかボー...っとしてるから」
「疲れてないですよ! なんかユノと結婚って形で落ち着いたのが信じられなくて」
「後悔してる?」
「後悔なんて1ミリもしてません! 」
「よかった!
俺とチャンミンはもう家族なんだよな」
「家族かぁ... ユノと僕は家族なんですね...うん。いい響きです」
「指輪、仕事場にして行っても大丈夫?」
「仕事中はチェーンに通して首からさげてます」
「肌身離さず持っててくれてるんだな」
「宝物ですから」
「もっともっと2人で幸せになろう」
「はい! もちろん!」
プロポーズされてから僕達は " 家族 " になって
あの日からニ週間が過ぎた。
なかなかお互いの休みが合わなくて、今日はやっと久しぶりのデート。
川沿いのカフェでコーヒーを飲みながら、ゆっくりと過ぎていく時間を楽しんでいた
「ねぇチャンミン。」
「はい?」
「こっちで修行出来るのもあと2年くらいだろ?」
「そうですね、あっという間に1年が過ぎちゃいましたもんね」
「2年後、どうするの?」
「んー...。
ユノは? ユノはどうするんですか?」
「俺はチャンミンがここに残るなら残るし、韓国に帰るなら帰る。韓国に帰ったら仕事探してちゃんと就職するよ」
「なんか...僕の都合でユノが振り回されてますよね...」
「そんな事ないよ! 俺は俺の人生を楽しんでるよ」
「フランスに残りたいですか?
今、お仕事楽しそうですもんね!
2年後もユノが今の仕事を楽しくやれるなら、僕もここで頑張ります」
「俺さぁ、思うことがあるんだよね」
「何ですか?」
「チャンミン、2年経ったら自分の店を持てばいいんじゃない? 韓国でもフランスでも、場所はどこでも好きなところでさ」
「自分の店...?」
「十分実力も知名度もあるんだし、独立してもいいと思う」
「えぇ...?! 僕がお店のオーナー..」
「そうだよ。出来るよ」
「自分のお店を持つ.....」
「出来る」
「いつかは自分のお店を持つ事が目標ではありますけど... 2年後なんてあっという間ですよ」
「大丈夫。今から準備していけば出来る」
いつも僕の背中を押してくれるのはユノだ
自分の店を持つことも夢ではあるけど、具体的な事なんて考えた事もなかった
でもフランスで修行出来るのはあと2年弱。
そしたら僕は...
「ね、挑戦してみない?
俺、できる限りの応援するからさ。 夢を叶えるチャンスだと思うよ。」
「そうですね...ちょっと真剣に考えてみます。
2年後が夢を叶える いいタイミングかもしれませんね」
この時の会話をきっかけに、僕は本気で独立を考えるようになった
もし独立するなら
フランスで店を持つより
僕は韓国で店を持ちたい
韓国で働いていた時のお店のオーナーにも
僕の成長した姿を見て欲しいし
ずっと出来なかった親孝行もしたい
生まれ育った街で小さくてもいいから自分のお店を持ちたい
どんどん夢の形がハッキリしてきた
でもユノは?
フランスで楽しそうに働いてるのに
また僕の都合で仕事を辞める事になるんだ。
ユノがこのままフランスに残りたいと思っているのなら、そしたら僕もフランスに残る。
だって最愛の人と離れ離れなんて考えられない。
離れ離れになるなら、韓国で店を持つのはずっと先でいい
このままフランスで働いてもっと色んな技術を習得するのも有りだと思ってる
夫婦になった僕達は2年後...
もっとその先の未来を見つめていた
続く...