お散歩をしながら買い物を楽しんで、家に着く頃には二人ともベビーカーに座ったままお昼寝を始めた
「色々と連れ回したら疲れちゃったかな」
「色んな物を見て脳みそが刺激されて疲れたんだろ。」
「二人とも楽しそうでしたね」
「また連れてきてあげような」
家の玄関からお布団まで、ヒョンが順番に抱っこして運ぶ。
愛おしそうにハヌルとアルムを抱っこ姿を見ると、あと一人くらい子供がいてもいいのかも...と思う。
出産の痛みを忘れたわけじゃないし、
ユノヒョンはハヌルとアルムが居てくれたら十分って言うけど...
「気持ち良さそうに寝てるよ」
「少しだけ静かな時間が過ごせますね」
「いつも小さな怪獣はどのくらい昼寝してる?」
「ん~...1時間で起きちゃう日もあるし、2~3時間寝てる日もありますよ」
「そっか。チャンミンがゆっくり出来る時間、あんまりないな...
毎日ありがとな。二人のお世話は楽しいけど大変だよなぁ」
コーヒーをいれてヒョンに手渡すと、
「ここ、来て」
自分の隣に座れとソファーをポンポン叩く
自分のコーヒーを片手にヒョンの隣に座ると、肩を抱かれた
「おっと... コーヒーが零れちゃう」
「チャンミン、なんかさ こうやって夫婦でゆっくり過ごす時間 なかなか無いと思わない?」
「それは仕方ないですよ。まだ子供達が小さいし...」
「だから二人が寝てる間だけは、俺がチャンミンを独占できるんだ」
「独占って...」
「俺だってたまにはチャンミンを独り占めしたいんだよ。今は俺だけのチャンミンだな」
何言ってんの
恥ずかしいよ
「照れてる? 」
「照れてません!」
「照れてるだろ。だって少し耳が赤いよ」
「ヒョンのバカ」
肩にまわされた手をどかして立ち上がろうとすると、手首を掴んで離してくれない
「ごめんって。行かないで
でも本当に今は俺だけのチャンミンだろ? たまには甘えさせてよ」
僕の手からコーヒーカップを取り上げてテーブルに置くと、正面から抱き締められる
そして身体が離れたと思った瞬間
" チュッ..."
僕の唇にヒョンの温もりが触れた
「ヒョン!?」
「チャンミン愛してるよ」
「どうしたんですか!?」
「だからたまには甘えさせて」
そのまま僕の膝の上にゴロン...と寝そべると
「膝枕 最高」
と嬉しそうに微笑んだ
「あんまり動かないで下さい、くすぐったい」
「分かったから、少しだけこのままでいていい?」
「どーぞ、こんな硬い膝枕でよければ」
たわいもない話をしていると
やがて聞こえるヒョンの寝息
「あれ? ヒョン?」
日頃の疲れが溜まってるんだよね
寝不足なのは分かってたから
もう少しだけこのまま寝かせてあげよう
暫くの間 上からヒョンの顔を見つめる
本当にキレイな顔をしてるんだよな
顔も小さいし
鼻筋は通ってるし
唇は色っぽいし
こんな素敵な人が僕の旦那さんなんて
今更だけど 本当に僕でよかったの? なんて思っちゃうよ
「ヒョン...ありがとうございます」
そっと髪を撫でると、
「ん... あれ...?」
パチッと目を開いた
「あ...ごめんなさい...起こしちゃった」
「膝枕のまま寝ちゃってたか」
「まだ寝てていいですよ。」
「ありがと...」
僕の腰を抱き締めるようにして再び眠りにつく。
ヒョンにとって僕が安心できる場所なら凄く凄く嬉しいんだ
続く...