振り返るとご年配のご夫婦が立っていた
朝の散歩の途中かな?

「ユンホさんとチャンミンさんね」

笑顔が優しいご夫妻。
ベビーカーに乗ってる二人を見つめると、

「可愛い赤ちゃんね~
二人ともパパとママにそっくりね」

ハヌルとアルムの頭をそっと撫でた

「おはようございます」

慌てて頭を下げると

「おはようございます」とご夫妻も頭を下げた

「私たち、毎朝この公園を散歩してるのよ。珍しく朝から赤ちゃん連れのご家族が居たから声を掛けてみたの。そしたらユンホさんとチャンミンさんだったなんて」

「驚かせてしまってすみません... 子供たちが早起きなので、散歩に来てみたんです」

「ご家族でお散歩、楽しそうね」

ニッコリ笑うご夫妻

「なかなか普段、外には出られないでしょう?
せっかくご家族でお過ごしのところ、声を掛けてしまってごめんなさいね。」

「いえ!全然大丈夫です! 」

「この時間はあんまり人が居ないからゆっくりお散歩出来ると思いますよ。あと30分もすると、ジョギングする人や散歩する人が増えてきます。
お気をつけくださいね」

「そうなんですね、ありがとうございます!」

ご夫妻は子供達の頭をもう1度撫でると、仲良く歩いていった

「素敵なご夫婦だな。」

「ほんとに素敵なお二人でしたね
こうゆう触れ合いも子供達には必要なことですよね。やっぱりたくさん外に連れ出してあげたいなぁ」

「そうだな、なるべく連れ出してあげよう」

ほんの僅かな時間の交流だったのに、ものすごく温かい気持ちになる。

人見知りが始まりそうなハヌルとアルムの月齢だもんな
出来るだけたくさんの人に慣らしてあげたいよ

「あと30分くらいで人が増えてくるみたいだから、もう少し散歩したら帰ろっか」

「そうですね。せっかく公園デビューしたので、もう少しだけ散歩しましょ。」

ハヌルとアルムはニコニコの笑顔でキョロキョロしてる。

その姿をひたすら写真や動画に撮るチャンミン。


「ユンホ、チャンミン、そろそろ引き上げるぞ」

事務所のスタッフの声で、公園デビューは終了。
ほんの僅かな時間だったけど、俺は凄く楽しかったよ

「ハヌル、アルム、またパパとママと一緒に公園に来ような」

俺の言葉が分かるかのように、極上の笑顔を見せてくれた。



続く...