刺青(入れ墨)
広告屋となる以前は刺青の原画を描いていました。
広告は時間期間ともに一瞬で消費されますが
刺青(入れ墨)は一生かけて価値を積みえていきます。
自分の体にも18歳のときに入れたものがいくつかあります。
ちょうど18年前ですかね。もちろん、自分で描いたものだけど。
見た目はただの模様でしかないが
視点を変えると異なる物が見えるそんな技法
思考の作画を、入れる人とともに
モチーフを見つけ描き隠す仕事です。
とても
哲学的で奥が深い。
尊敬できる仕事です。
その思想は広告でも同じく通じます。
思考力という共通点は変わらないからです。
僕の体にいるのはイルカですが
その姿はポイントを伝えないと
解りません。
それでいいのです。
野生のイルカと泳ぐ、ドルフィンスイムにはコツがあるそうです。
はじめて泳ぐ人は、
何がなんだかわからずイルカと遭遇し、大いに楽しみます。
二回目の方は楽しさを知っていますから『イルカよ!来て!』と強く思うわけです。
その『一緒に泳ごう!また楽しませて』という気持ちは人間のエゴです。
そういった人間のエゴが伝わると、イルカはけっして近づいてこないんです。
それでは、どうするかと言えば、
『こんな泳ぎ方しておもしろいッ!』とか
『下から上を見るとすごくきれいッ!』というふうに、
自己完結した喜びの中に入るのです。
誰かに与えられる喜びではなく、自分で自分自身を楽しませる。
そうやって遊んでいると、イルカは『なんだ?なんだ?』とやってきます。
求めてしまうと、近づいて来ないけど、求めないで遊んでいると、
『一緒に遊ぼう』という感じで近づいてきます。
ここに、
いろいろと深い思考を見いだすことができるので
『楽しい』ですよね。
あと。
そうなんですよね
ものごとって『正しい』より
先行く方向性のどちらが、本音で『楽しいか』を
選ぶとまず間違いはないと思います。
