TOMINO CODE ーガンダム、イデオン、ザブングルと聖書世界の連関<前半>ー | TOMINO CODE

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ガンダムといえば老若男女を問わず多くの人がその名を知っている有名なロボットアニメの一つである。しかし、そのアニメのストーリーや登場メカがユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖典である聖書の記述と関係があると言ったら驚かないだろうか?

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トミノの暗号

 

目次

 

はじめに

1章 基礎知識

  1.聖書とそこに書かれた人々

  2.三つのアニメ

2章 「ガンダム、イデオン、ザブングルの世界」と 「聖書の世界」の連関

  1.概観

  2.タイトルの連関

  3.ストーリーの連関

  4.メカの連関

  5.エンディング テーマ(イメージソング)の連関

3章 神、宗教とアニメ

  1.富野監督の発言

  2.関係者の発言

  3.宗教的設定

おわりに

 

トピック(別紙) --宗教とアニメについて考える--

--------------------------------------------------------------------------------------------

 

  はじめに

 

 ガンダムといえば老若男女を問わず多くの人がその名を知っている有名なロボットアニメの一つである。しかし、そのアニメのストーリーや登場メカがユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖典である聖書の記述と関係があると言ったら驚かないだろうか? 私がこの内容をはじめて知った時、天動説から地動説へのパラダイムシフトが目の前で起きた感覚、或いは別のパラレルワールドに足を踏み入れた感覚がした。

 その関係はエヴァンゲリオンのように意図的だったのか? それとも偶然の一致・シンクロニシティ(非因果的連関)だったのか? 私は真相を知らないがはっきり言えることは、どちらにせよ驚くべきことが現実に起きているということである。

 <注意! いわゆるネタバレが多数ありますので気になる方は先に作品をご覧になることをお勧め致します>

 

 

  1章 基礎知識

 

  1.聖書とそこに書かれた人々

 

  a.聖書とは

 

 聖書とは、世界三大宗教であるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の聖典・CANONであり、現在は1250以上の言語に翻訳され、年間4000万部以上の売り上げがあると言われている。

 旧約聖書は、古代オリエント地域に伝わる神話・伝承・祭りの断片と、そのただ中で力強く生きたイスラエルの民の壮絶な記録の書であり、新約聖書は、イエス・キリストとその使徒達のこれまた壮絶な記録の書である。そして、旧約・新約をつらぬく一つのポイントが、「神が遣わされるメシヤによる救い」であった。

 旧約聖書を一貫する思想は、神が歴史を導く主であり、イスラエルは神によって召し出され、契約によって神の民となったが、その使命は諸国民の精神的光となることであった。イスラエルは繰返しこの神との契約に背き、亡国にまで追いやられたが、神は「残れる者」をして御自身の歴史に対する意志を継続され、遂には、最後の一人の「残れる者」メシヤ(中略)を遣わされるであろう、という希望で終わっている。(中略)旧約はメシヤ出現の希望と約束で終わっており、新約なしでは不完全で中断してしまう。しかしまた、新約は旧約の歴史と思想を当然の前提としており、後者なしでは理解できない。(「世界の宗教と経典・総解説」株式会社 自由国民社PP47~49)

 

  b.そこに書かれた人々

 

 聖書に書かれた多くの人々の中で今回注目するのは下記の人物たちである。ここに記されたエピソードの一つひとつが後で見るアニメとの連関のポイントとなる。

 

時代

登場人物

エピソード

アダムの時代

アダム

 神により、最初に創造された人。

イブ(エバ)

 アダムを元に創造された最初の女性。

天使

 人の創造以前より神によって創造されていた。人と会話ができる。アダムとイブが堕落したのは、蛇に誘惑されて木の実を食べたからと、よく語られるが、古代オリエント地域の神話では天使の一人が蛇の正体とされている。

ノアの時代

ノア

 アダムから約1600年後、10代目の子孫。「ノアの方舟」「ノアの大洪水」で有名。

アブラハムの時代

アブラハム

 ノアから約400年後、11代目の子孫。ある時、神から指示に従って供え物をせよと神託を受けるが、失敗してしまう。(このあやまちは、その後、イスラエル民族の400年以上のエジプト苦役によってつぐなうことになる。)その後、100歳になって、やっと子を授かるが神はその子を供え物とせよと命じられる。非常な、つらさと切なさにさいなまされながらも、刃物で子のとどめをさそうとする瞬間、神はその信仰を見られ、子の代わりの供え物(雄羊)を裂いて焼くようにされた。

イサク

 父アブラハムの手によって殺されそうになった子。

ヤコブ

 イサクの子。双子。兄はエサウ。兄弟はある事件によって険悪となり、兄に殺されそうになって、家を飛び出し、母の実家で21年間生活する。その間、兄エサウへの贈り物を準備し帰郷の途に着く。その道すがら天使が現れ、夜明けまで格闘する。そして、次の日、いよいよ帰宅し兄と抱き合って再会を喜んだ。イスラエルとは、ヤコブが天使から与えられた名前。

イエスの時代

イエス・キリスト

 イエスはユダヤ教徒らに、旧約聖書で待望されたメシアと認められず、十字架に架けられ壮絶な最期を遂げる。聖書には、イエスは非常に高い地位に昇るという予言と、十字架の悲惨な死の予言の二通りの予言があった。

表-1 聖書の登場人物

 

  2.三つのアニメ

 

  a.ガンダムとは

 

 タイトル:機動戦士ガンダム

 主人公:アムロ・レイ

 TV:1979.4.7-1980.1.26放送 名古屋テレビ系

 映画:Ⅰ-1981.3.14/Ⅱ-1981.7.11/Ⅲ-1982.3.13 松竹系

 

 人類が宇宙に進出した宇宙植民地時代を背景に、地球連邦とジオン公国間の一年戦争を描いた、リアルロボット路線のエポックメーキング。宇宙世紀0079、スペースコロニーのサイド3はジオン公国を名乗り地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。連邦はジオンに対抗してガンダムをはじめとする新型モビルスーツを開発。偶然ガンダムを起動させた少年アムロはそのまま実戦に駆り出され、ジオンの英雄シャアとの戦いを経て人の革新=ニュータイプへと覚醒していく。富野喜幸の名を一般に知らしめ、ヒットメーカーとして不動の位置に押し上げた永遠の代表作。人型巨大ロボットをひとつの兵器として解釈し、宇宙年代記を背景に持つ未来社会を創出、その中でシリアスな戦争と人間ドラマとを展開するリアルロボット路線を確立させた。放映当初は低視聴率のため終盤で打ち切りとなったが、のちにファン活動より火がつき、映画化後は社会現象的な一大ブームを生んだ。(「富野由悠季 全仕事」キネマ旬報社 P340)

 

  b.イデオンとは

 

 タイトル:伝説巨神イデオン

 主人公:ユウキ・コスモ

 TV:1980.5.8-1981.1.31 東京12チャンネル系

 映画:接触編/発動編 1982.7.10 松竹系

 

 伝説の無限力(むげんちから)を偶然手に入れた地球人と、それを追う異星人とが繰り広げる宇宙追跡劇。植民惑星ソロで第6文明人の遺跡調査をしていたベスたち地球人が、異星人バッフ・クランと遭遇。誤解から両者は戦争状態に突入し、ベスたちは発掘した宇宙船ソロシップと巨大ロボット・イデオンを徴用して宇宙へ逃走した。遺跡メカに伝説の無限力が存在すると確信するバッフ・クラン軍は地球人を追撃し、この追跡劇はやがて全宇宙を巻きこむ破滅的状況へと発展していく。『ガンダム』同様、戦争に巻きこまれた民間人が偶然手に入れた兵器を使って生存のため戦うという設定を踏襲しつつ、地球人側と異星人側それぞれの内部で衝突する人間たちの愛憎劇を執拗に描いていく。さらに異人種間の恋愛悲劇を含めて、人のエゴが生む暴力や悲劇を徹底的に突き詰め、人の業にまで迫った問題作。だが玩具売り上げの不振から、最終話までのコンテまで出来ていながら途中打ち切りとなった。

 (中略)超越的存在である無限力 イデは、自らを使う善き心を求め、地球人とバッフ・クランの対峙(和解)をあくまで迫る。両者は和解の機会を得ながらもやがて最終決戦に突入。そしてついにイデは発動し、宇宙の知的生命体をすべて消滅させてしまう。それは次なる善きかたちの人類を願う、再生のための滅亡だった。『2001年宇宙の旅』を思わせるクライマックスは難解との声も出たが、ためらいのないハードな展開や描写、哲学的命題にまで迫った主題は観客を圧倒し、富野アニメの頂点と評した者も多い。(「富野由悠季 全仕事」キネマ旬報社 PP342~343)

 

  第六文明人とイデ

 

 遠い過去の宇宙では、第六文明人(地球人が6番目に遭遇した知的異星人)が繁栄していた。高度な科学文明を持つ彼らは、精神エネルギーの利用を考えていた。精神エネルギーを物質エネルギーに転化する金属・イデオナイトを開発し、それをとり入れた巨大な乗物--イデオンとソロシップを建造したのである。

 しかし、このシステムの力は、第六文明人の想像を超えるものだった。実験的にはコントロールできたが、数億に及ぶ第六文明人の意志を結集した時、爆発的に始動してしまったのである。

 精神エネルギーによる「意志の場」を作ることにとどまらず、第六文明人すべての意志を吸収しつくしたのだ。こうして誕生したのが”イデ”である。”イデ”ができた時、”イデ”本体は自身のパワーを知らなかったために、第六文明人を滅ぼしてしまったともいえる。

 そして、”イデ”と、それにともなうイデオン、ソロシップだけが残った。イデオンが全高100メートル以上というスケールなのは、第六文明人の体格が人間の2、3倍だったからと考えられる。第六文明人は、精神的にも肉体的にも”巨人”だったのだ。

 第六文明人の滅亡は、地球人とバッフ・クランの創造につながった。”イデ”は第六文明人の残滓である有機体を、双方の惑星に埋め込んだのだ。それが人類に進化するためには、億単位の歳月が必要だった。その間”イデ”はソロ星の地底で、自分を正しく使用してくれる人類を待っていたのである。このため、地球本星とバッフ・クラン本星は、ソロ星を中心にほぼ等位置にあるわけだ。(THE IDEON 映画パンフレット)

 

  イデ伝説 -バッフ・クランの英雄譚-

 

--むかし、バッフ星は女王によって平和に治められていた。ところが、9つの頭を持つ邪悪な怪獣が現れ、星は次第に荒廃してゆき、バッフ族は食べる物もなくやせ細っていった。女王の恋人(たくましい若者)が怪獣に立ちむかったが、かなうはずもなく、ただくやし涙を流すだけだった。そんな青年の目の前に、天から”イデ”の果実が降ってきた。”イデ”を食べた青年は、不思議な力を得て、再び怪獣に立ちむかった。怪獣は倒され、バッフ星には緑が甦った。青年=英雄は、助けた女王と一緒に、平和に暮らしたという。

 だが、英雄が怪獣を倒せなかった時には、怪獣ともども英雄も、星のひとつになってしまう……。

 ”イデ”は善き力によって目覚める。(人が)人と人との和を求めるなら”イデ”は善き力を示し、そうでなければ(イデは)人を滅ぼす--。

 これが、バッフ・クランに伝わる”イデ”伝説の概要である。同様の「英雄伝説」は、地球にも残っているし、”イデア(理念)”としての音声もあるのだ。第6文明人という共通する遠い過去の記憶が、両星の民族ともに脈々と生き続けていたのである。(THE IDEON 映画パンフレット)

 

  c.ザブングルとは

 

 タイトル:戦闘メカ ザブングル

 主人公:ジロン・アモス

 TV:1982.2.6-1983.1.29 名古屋テレビ系

 映画:1983.7.9 松竹系           

 

 鉱石ブルーストーンを産出する惑星ゾラ(実は地球)を舞台に、シビリアン(人類)である少年の冒険を描いたロボット・ウエスタン。ジロン・アモスは父の仇の殺し屋ティンプを追い求めていた。運び屋から新型のウォーカーマシン=ザブングルを盗み出したジロンは、いつしか運び屋たちの仲間になる。ティンプを追うジロンは、ふとしたことでゾラの支配者イノセントと争い始め、やがてシビリアンの独立戦争の中心になっていった。

 『ガンダム』『イデオン』でシリアス路線を極めた富野はユーモアとギャグ感覚の回復を期し、その通りに富野イメージの払拭に成功する。西部劇をベースにセリフ・パロディを取り入れた本作では、ハンサムでない主人公、ドジな敵の二枚目、二機存在する主役ロボなどパターン破りが続出。またザブングルは後半よりウォーカー・ギャリアに乗り換えられ、いわゆる「2号ロボ」のパターンを作り出した。なお富野は本作より富野由悠季に改名している。(「富野由悠季 全仕事」キネマ旬報社 P344)

 

  イノセントとシビリアン

 

 「ザブングル」の物語で重要な意味を持つのが、このイノセントの存在である。”惑星ゾラと呼ばれている地球”を支配し、ブルーストーンを収集させ、その代わりにウォーカー・マシンやランド・シップを与えるのだ。彼らは聖域と呼ばれるドームに住み、シビリアンたちとは隔絶された世界に生きる。

 彼らイノセントは、シビリアンたちの生活を監督し、ゾラに適応し生き抜いていける力を芽ばえさせようとしていたのだ。彼ら自身には、ゾラの大気の中で生きていく力がない。大気中のバクテリアや気温、水分含有量など、どれをとってもイノセントたちには過酷な状態であったのだ。

 イノセントは、なぜゾラに居て、どうしてシビリアンたちを監督しているのか?---それは、この星が、惑星ゾラと呼ばれている”地球”だからであった。かつて繁栄を誇った地球文明は、あるとき大異変にみまわれ、海面が4000メートルも降下、地軸や地殻にも変動をきたした。月も異常に接近してしまったのだ。その結果、地上は砂漠と荒地が支配する不毛の大地となった。

 人々はひとまず宇宙へ逃げ、再び地上へと降り立った。だが、”ゾラ”では人々は生きていけない。人類が”ゾラ”で生きぬくためには、新たなる人類を生み出さねばならなかったのだ。こうして”人類再生計画”が実行された。生体改造によって生み出された新しい人類は、第一段階トラン・トラン、第二段階ハナワン、第三段階シビリアンと、徐々に完成に近づいていった。シビリアンたちの環境への適応力は十分であったが、彼らには生き抜いてゆくバイタリティが欠落していたのだ。そのためにイノセントは、”三日限りの掟”で弱肉強食の世界を作った。そして、ブルーストーンという大した価値のない鉱石を集めさせ、それによって経済を覚えさせようとしていた。

 ジロンの両親を殺したティンプも、シビリアンの間に争いを起こすための”仕掛人”としてイノセントに雇われていたのだ。

 イノセントの役目は、シビリアンの自立をはかり、シビリアンにかつての文明を引き継ぐことである。そのためにドームの中には、かつての文化遺産が数多く保存されているのだ。(ザブングル 映画パンフレット)

 

  トラントラン族

 

 人類再生のため、過酷なゾラの環境に合わせてイノセントが最初に遺伝子操作で創り上げた強化人類。知能面が低いので失敗作とみなされた(しかし、劇中ではかなりの奸智を示している)。群落を作って野生化している。武器としてトマホークを持ち、頭に羽根飾りを着けて身体にボディペインティングを施すなど、北米のインディアンを思い起こす風俗をしている。

 

  ハナワン族

 

 トラントランの失敗を踏まえて創られた二番目の強化人類。知能面は強化されたが肉体面は虚弱であり、日光に目と皮膚が耐えられないため、マッド・シーへ追われて海洋民族となった。戦闘時は半魚人の様な潜水服を着用する。

 

  シビリアン

 

 ゾラの大地で暮らす人々で、イノセントやハナワンやトラントランと並びゾラにおける人種の呼称。ジロンたちもシビリアンである。荒廃したゾラの大地に適合する強い生命力を持つ、イノセントが三番目に創り上げた強化人類の完成形。シビリアンは社会性をイノセントにコントロールされており、事実上支配されている。

(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 

  2章 「ガンダム、イデオン、ザブングルの世界」と「聖書の世界」の連関

 

  1.概観

 

 各々の連関を表にまとめると次のようになる。 

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

三つのアニメ

ガンダム

イデオン

ザブングル

ガンダム・シリーズ

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

エデンの園

アダム

イブ(エバ)

天使

聖書 創世記

アダム

ノア

アブラハム

アブラハム以後三代

アブラハム(アブラム)

イサク

ヤコブ(イスラエル)

第一から第三のアダム

アダム

イエス・キリスト

再臨のイエス

聖書的人類史の解釈

創造

堕落

復帰

表-2 全体の概観

 

  2.タイトルの連関

 

  a.ガンダム

 

 先ず「ガンダム」と「アダム」の名前の連関からみてみよう。

 ガンダムというロボットの名前がどのような経緯から出てきたのかについて幾つかの本に書いてある。

 

 記録全集1(日本サンライズ刊)に収録された設定書・原案には「1978年11月14日新企画ガンボーイとして/1978年12月1日新企画ガンボイとして改稿」との記述がある。この企画メモは、その前段階に富野監督が書いたものと推察される。(氷川竜介・藤津亮太 編「ガンダムの現場から」キネマ旬報社 P12)

 

 機動歩兵をもじって「機動戦士」。「小銃を持つロボット」というコンセプトと、少年たちが操縦するということから「ガン+ボーイ」で「ガンボーイ」。後にこのネーミングは、企画時の仮称『フリーダム・ファイター』の「ダム」を採って『ガンダム』と改められた。(「富野由悠季 全仕事」キネマ旬報社 P304)

 

 ここから分かることは、「ガン+ダム」或いは「ガン+ボーイ」だということだ。ここから導き出されるのが、「ダム=ボーイ」。これをふまえたうえで導かれるのが、一般的でもある「ボーイ=アダム」そして、「ガン+ダム」=「ガン+アダム」=「ガンダム」である。

 等式のように記せば、

 

「ガン+ダム」=「ガン+ボーイ」

「ダム」=「ボーイ」

「ボーイ」=「アダム」

「ガンダム」=「ガン+アダム」

「ガンダム」=「小銃を持つアダム」

 

 このことから、「ガンダム」とは「小銃を持つ男子・アダム」と言えよう。

 

  b.イデオン

 

  音韻の連関

 

 「イデオン」の名前と連関的なのが、「イブ・エバ」「ノア」「イサク」「イエス」などである。

 物語では、無限の力を持つとされる神のごとき存在「イデ」が、全ての鍵を握るが、その語源は、ギリシア語のidea(理念・観念)、英語のideal(理想)などから来ているという。

 

  「イデ」=「イブ・エバ」=「ノア」=「イサク」=「イエス」

 

 単純に音韻の類似が見られる。

 

  イブ・エバ(女性・母)

 

 「イデオン」=「イデ」=「イブ・エバ(女性・母)」に関連した富野監督の発言が残っている。

 

 『イデオン』は企画改訂稿の段階では『スペースランナウェイ ガンドロワ』というタイトルであり、80年1月30日に『宇宙脱出 イデオン』に変更されている。(中島紳介・斎藤良一・永島收「イデオンという伝説」太田出版 P246)

 

 --企画段階ではバッフ・クランの根拠地である『ガンドロワ』という、ある意味で父性的なものを象徴するようなタイトルだったのが、最終的に『イデオン』という母性的なものに変更されていますよね。それは何か理由があったんですか?

 富野  理由はないです。その当時の認識、自分の中での認識とか言葉の感性で、やっぱりイデを目指しているんだから『イデオン』しかないし、イデを乗せてるものかもしれないから『イデオン』しかないと。その言葉が女性的な感性を持った言葉かどうかという皮膚感までには、あの年齢のときには僕は達していませんでした。今、そのお話は僕にはとてもよく分かる話で、そうなんだよって答えられます。恐らく、ギリシア語でいわれているイデという発音もそうだし、英語でいわれているイデという発音もそうなんだろうけれども、それはひどく母性的に聞こえてくる音の組合せなんでしょうね。それにイデオロギーの、ロゴスが加わったときに、人というのは狂った。(中島紳介・斎藤良一・永島收「イデオンという伝説」太田出版 P246)

 

  ギデオン

 

 旧約聖書には「イデオン」と類似する名前の士師「ギデオン」の記述がある。以前はビジネスホテルの部屋にある机の中にはギデオン協会版聖書が必ず入っていた。

 「エヴァンゲリオン」の名前の由来は、ギリシャ語で「福音:良い知らせ」(聖書にはマルコによる福音書など福音が書かれる)を意味する「エウアンゲリオン」と「エバ(女性」」を合わせたもの。

 

  インテリジェント・デザイン(ID論)

 

 インテリジェント・デザイン(英: intelligent design)とは、生物や宇宙の構造の複雑さや緻密さを根拠に、「知性ある何か」によって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとする理論。しばしばID、ID論と略される。またID論を主張する人物をIDer(インテリジェント・デザイナー)と呼ぶ。

 『宇宙・自然界にみられる精巧さや複雑さは機械的・非人称的な自然的要因だけではすべての説明はできず、そこには「デザイン」すなわち構想、意図、意志、目的といったものが働いていることを科学として認めよう』という理論・運動である。

 創造論とインテリジェント・デザインは似ているがやや異なっている。(中略)近代においては18世紀の弁証論者ウィリアム・ペイリーが提唱したとされている。ペイリーは、正確に時を刻む精巧な懐中時計から時計職人の存在が連想されるように、自然界の秩序と複雑性から宇宙の設計者の存在を連想せずにいられないと主張した。

 1990年代にはアメリカの反進化論団体、一部の科学者などが提唱。一例としてリーハイ大学の教授マイケル・ベーエがいる。

 宗教的な論説の創造論から宗教的な表現を除き、一般社会や学校教育などにも広く受け入れられるように意図したもので、宗教色を抑えるために、宇宙や生命を設計し創造した存在を「神」ではなく「偉大なる知性」と記述することが特徴である。これにより、非キリスト教徒に対するアピールを可能とし、ユダヤ教徒やヒンドゥー教徒、イスラム教徒の支持者を得ている。また宗教色を薄めることで、政教分離原則を回避しやすくなる(公教育への浸透など)。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 イデ=ID、単純な類似が見られる。

 

  「神」

 

 「伝説巨神」であるが、普通ならば「巨人」となるところを、あえて「巨神」と設定されているのは、やはりその物語を語るうえで「神」或いは「神性」などが、意識圏にあったことを伺わせる。

 余談だが「神」について言えば、富野監督の手による、1977年放送の「無敵超人ザンボット 3」では、主人公とその仲間は「神(ジン)ファミリー」と呼ばれ、それぞれ「神」「神江」「神北」といった。

 1974年放送の「ゲッターロボ」(後述する)ジャガー号とゲッター2のパイロットの名前は「神 隼人(じん はやと)」という。

 

  c.ザブングル

 

 「ガンダム」「イデオン」と見てきたが、そこには「表-2」の連関が見られた。よって、三番目の「ザブングル」には「アブラハム、イサク、ヤコブ」などの名前との連関が予想できるが実はここには見られない。「-タンク」「天使(エンジェル・エンゼル)」「アブラハム」「ヤコブ」全然一致していない。ということで次に進もう。

 

  3.ストーリーの連関

 

  a.ガンダム

 

 ガンダム(ファースト)のストーリーの大綱は、連邦軍がジオン公国の反乱を鎮圧するまでの一年間の物語と言える。同時にジオン公国内でもシャアによる反乱があった。

 一方、旧約聖書のアダムを中心とした記述の大綱は、神が宇宙や大地を創造さした後、アダムやイブを創造したが、平和だった彼らの前に突然ヘビが現れ、愛の園をだいなしにする。

 ガンダムのほうは一年で一旦平和を取り戻すが、アダムのほうは悲しいかな、以後いきどおりと悲しみの歴史のはじまりになる。これは相異点のようにも見えるが宇宙世紀の世界では一年戦争以後も綿々と戦いが繰り返され、いよいよアダム以後の人類史と酷似することとなる。

 

  b.イデオン

 

 イデオンのストーリーの大綱は、二つの星の人類の出会いと争い、不和と絶望、そして最後の希望が描かれる。聖書における連関は、「イブ・エバ」「ノア」「イサク」「イエス」「堕落」などだった。

 順に見てゆこう。

 

  イブ・エバとイデオン

 

 イデオンの物語の中で女性の役割は大きかった。

 ハルルとカララは姉妹である。父は、主人公たちとイデオンを執拗に追う軍の総司令。姉ハルルは父と行動を共にし、妹カララは理想主義者で、あえて父らとは、たもとを分かち異星人である主人公らと共に行動する。彼女らバッフ・クランには「イデの伝説」(前述)があったがカララは、その伝説をポジティブに解釈しようとしていたからだ。

 カララは異星人とのあいだに子をもうけるが、父と姉は妬み、嫉妬し姉がその手で妹の命を絶つ。

 おなかの子には「伝説の救世主の名」として「メシア」と名付けられたが、もし生き続けていたら必ずや両人類のよき指導者、司となっていただろう。要するに、一つの家庭の姉妹の不和が二つの人類を滅亡へと追いやった。

 

  ノアとイデオン

 

 ノアは「ノアの大洪水」として有名である。聖書では「(箱舟に入ったもの以外)わたしの造ったすべての生き物を、地のおもてからぬぐい去ります。」(創世記7/4)とある。では、その大洪水がどうして起きるようになったのか。「世は神の前に乱れて、暴虐が地に満ちた。」(創世記6/11)と聖書にある。イデは和解できない人々を目の当たりにして、全人類を滅ぼす決断を下す。

 

  イサクとイエス・キリストとイデオン

 

 心理面での連関が見られる。緊張感、切迫感、焦燥感。暗く重い雰囲気である。

 アブラハムは、当時一人息子だったイサクを自分の手であやめ、神への生け贄にしようとした。聖書のイサクに関する記述では最もインパクトのある出来事と言えよう。

 これはイエス・キリストの場合にもあてはまる。イエス・キリストが人々の罪のために十字架に架かる場面はイサクのときと同様、緊張感、切迫感、焦燥感、暗く重い雰囲気に満ちている。それはイデオンの物語の終盤にも見られる。人々は暗い宇宙の中で帰る場所を失い、最期は巨大な十字架のような多数の突起物の付いた最終兵器ガンドロワ(全長500km)の発光とともに散る。

 

  イデの伝説の中にある二つの予言とイエス・キリスト

 

 上記の面の連関に加えて、二つの伝説・予言の存在という点でも連関が見られる。

 バッフ・クランには「イデの伝説」(前述)が伝わっていたが、実際にはその負の予言の側が成就することとなる。

 聖書ではイエス・キリストが十字架に架かることを予言するかのような記述と、十字架に架からないことを予言しているかのような記述がある。ユダヤ教徒は旧約聖書で預言(予言)されていたメシアが、目の前の青年だと信じることができず、負の預言(予言)の側が成就したと言える※。

 更に言えば、イデオンの物語の中で人類の水先案内人となる子供に「伝説の救世主の名」として「メシア」と名付けるシーンがあり、救世主イエス・キリストを想起させた。

 最期は、悲しいかなどちらも「死」が待ち受けるがそれは全ての終わりとはならない。かえって「生」への復活・輪廻へとつながる。イエス・キリストは復活して新たな伝道を成功させ、イデオンでは人類の魂が新たな生命の進化のゆりかごとなる惑星の海に降り注いだ。

※聖書に対する高等批評がある。しかしここでの議論は俯瞰的にシンクロニシティの存在や可能性を無視せずに進めている。

 

  イデオンの物語の三区分

 

 主人公たちの地球人とバッフ・クラン(異星人)の両人類は、イデによって創造された。イデは両人類の融和を望んだがそれは成らず、メシアを水先案内人として迎え(単純生物からの)人類再創造の長い道のりがはじまる。表にすると次のようになる。

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

イデオンの物語

地球人とバッフ・クラン(異星人)両人類の創造

争いによる不和と絶望と破滅、メシア降誕

新たな人類の再創造

聖書的人類史の解釈

創造

堕落

復帰

表-3 イデによる創造と再創造

 

  映画パンフレットの聖母子像

 

 イデオンの映画パンフレットの表紙にはロボットや宇宙船や戦闘機などいっさい描かれていない。描かれているのは女性(母親:カララ)と赤ん坊(名はメシア)である(その父親:ベスも小さく描かれているが)。この構図はキリスト教の聖母子像に酷似している。映画のパンフレットの表紙にはその映画のテーマが端的に描かれる。そう考えるとイデオンの映画のテーマが実は「ロボット宇宙戦争」ではなく「メシア降誕」だったことがここからもわかる。

 

  c.ザブングル

 

 ザブングルには他にない特徴的な面が幾つかあった。

 

  ・人類の復帰・再創造が描かれている。

  ・二機存在する主役ロボ。(ザブングルが二機存在した)

  ・主役ロボの交代。いわゆる「2号ロボ」のパターンの創出。(ザブングルからウォーカー・ギャリアへ)

  ・富野アニメでは珍しくバイオレンス描写がほぼないままハッピーエンド。

  ・富野監督は本作以降「富野由悠季」というペンネームを使う(本名:富野喜幸)。名前を変える。

 

 これらにはアブラハムや特にヤコブに見られる特徴がある。

 アダムやノアは、その息子の代までで詳細な記述・叙述が途切れ、次の時代へ飛ぶが、アブラハムの時は、イサク、ヤコブと三代までの出来事が連続して書かれている。しかも、聖書での大きなネームバリューである「イスラエル」という名がヤコブと天使の格闘の後、与えられ、その足で兄エサウとの劇的な感動の再会の場面へ向かっている。

 アブラハムは元々はアブラムといい、ヤコブはイスラエルへと改名する。富野監督はザブングルよりペンネームを使う。

 アダムとイブは天使にそそのかされて堕落したがヤコブは天使との格闘に勝ってイスラエルという名を与えられた。重要なのでもう一度、三つのアニメとあわせて見ておこう。

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

三つのアニメ

ガンダム

イデオン

ザブングル

ガンダム・シリーズ

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

エデンの園

アダム

イブ(エバ)

天使

聖書 創世記

アダム

ノア

アブラハム

アブラハム以後三代

アブラハム(アブラム)

イサク

ヤコブ(イスラエル)

第一から第三のアダム

アダム

イエス・キリスト

再臨のイエス

聖書的人類史の解釈

創造

堕落

復帰

ザブングルに登場する三段階の人類

トラン・トラン

ハナワン

シビリアン(主人公らが属する)

表-4 全体の概観+ザブングルに登場する三段階の人類

 

 重要なのは、第三段階である。その部分のキーワードは「勝利」「逆境からの帰還」。聖書では度々、アブラハム、イサク、ヤコブと記述されたが、これはザブングルにある三段階の人類の再創造(トラン・トラン、ハナワン、シビリアン)とその成功を垣間見る。

 

  4.メカの連関

 

 先ず、結論から表に記しておこう。

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

三つのアニメ

ガンダム

イデオン

ザブングル

ガンダム・シリーズ

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

エデンの園

アダム

イブ(エバ)

天使

一年戦争

ガンダム

シャア専用機(ザク、ズゴック、ゲルググ)

エルメス、ジオング

表-5 メカの連関

 

  a.ガンキャノン

 

 ガンダム・シリーズの一機であるガンキャノンが、どうして第二段階に含まれるのか。理由として次の三点を挙げたい。

 

  ・一般に女性を象徴する赤色が機体色である。

  ・ガンダムを脇から引き立てる、よき女房役である。

  ・機体の特徴、及び配色が第二段階のイデオンと酷似している。

 

  b.ガンタンク

 

 では、ガンタンクがどうして第三段階に含まれるのか。ガンタンクは特にザブングルに似ているわけでもなく、天使のような姿というわけでもない。しかし、聖書には次のように書かれている。

 

 「主なる神はへびに言われた、「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、すべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう。…」」(創世記3/14)

 

 しかるに、三段階目のガンタンクは、本来の天使の姿よりも、むしろ堕落天使、足のないヘビの姿を色濃く表示していると言える。

 余談だが、ガンダム・シリーズの三機の外形は、ゲッターロボ(永井豪と石川賢作・原作の漫画、及び1974年放送のアニメ)に登場する三機のゲットマシンが合体してできる巨大ロボットの組み合わせ、ゲッター1、ゲッター2、ゲッター3の外形と類似が見られる。類似点は外形のキャタピラ、肩の武器だけでなく、パイロットが太っている、柔道ができる、戦死するなど多数ある。だとすると、ゲッターロボの段階で機体に堕落天使とのかかわりがすでにあったのだろうか。アニメと聖書・聖句のかかわりの範囲は更に拡大するのだろうか。そもそもアニメ(アニメーション)の語源は、アニミズム(精霊信仰)と同様に「霊魂」「魂」を意味するラテン語「anima(アニマ)」である。

 

  c.エルメスとジオング

 

 聖書には、平和で幸福なはずのアダム、イブ(エバ)、天使の三者が、堕落を転機として、気まずい関係に陥った事が書かれている。

 

 「神は言われた、「…食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」。人(アダム)は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女(イブ(エバ))が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。そこで神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです」。女は答えた、「へびがわたしをだましたのです…」。」(創世記3/11~13)

 

 このことは、ガンダムの物語では、ガンダム・シリーズ三機、対、シャア専用機(ザク、ズゴック、ゲルググ)、エルメス、ジオングという構図で見ることができる。

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

エデンの園

アダム

イブ(エバ)

天使

ガンダム・シリーズ

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

ジオン側のメカ

 

シャア専用機(ザク、ズゴック、ゲルググ)

 

一年戦争終盤のメカ:地球連邦側

ガンダム

ガンキャノン(C-108)、ガンキャノン(C-109)

 

一年戦争終盤のメカ:ジオン側

 

 

エルメス、ジオング

表-6 一年戦争終盤のメカの対比

 

 ここでのポイントは、ガンタンクは一年戦争終盤、ガンキャノン・C-109と交代する。要するに、ガンキャノンが二機となった。

 一方、ジオン側は、赤いモビルスーツ(シャア専用機:ザク、ズゴック、ゲルググ)として堕落天使にそそのかされた堕落イブの姿を象徴してガンダムに対抗したが一年戦争終盤には、いよいよ堕落天使張本人の姿を象徴するエルメス、ジオングが現れる。

 表-5の通り、エルメスとジオングは第三段階に対応するから、ガンタンクや天使、ヘビに対応する。

 エルメスには、一年戦争に投入された機体には珍しく羽根があり、加えて天使のように飛び回るビットがある。エルメスは、より天使の要素を残した機体と言えよう(ヘビ同様、足はないが)。パイロットのララァは清廉潔白な天使のような少女だった。

 余談だが、ケツァルコアトルは、アステカ神話の文化神・農耕神で人類に火をもたらした神で有翼のヘビ(ケツァルが鳥の名前、コアトルが蛇の意)と呼ばれる。一年戦争後にシャア(ジオングのパイロット)はクワトロ・バジーナという偽名を使ったが音韻の類似が見られる。

 

   ・ケツァルコアトル=クワトロ・バジーナ

 

 エルメスに天使の要素があるのに対してジオングには堕落天使、ヘビ(サタン)の要素がある。それはガンタンクの姿を彷彿する。遠くから見たら同じに見えるのではなかろうか。

 

   ・下半身(足)がない。

   ・指が武器になっている。

   ・機体色が似ている。

 

 ではどうして、ガンタンクには本来の天使の要素が見られないのか。元々腹ではう姿である。しかし、「戦闘メカ ザブングル」に登場するザブングル、ウォーカーギャリア(背中に回転翼がある)には羽根があり、ガンダムやイデオンにはない。ガンダム、イデオン、ザブングルという三つのアニメを経てようやく完成形としての天使の姿を手に入れたということだろう。

 

    ・ガンタンク+羽根+足=ザブングル、ウォーカーギャリア

 

  d.まとめ

 

 ここから言えることは、エデンの園の天使は、元々ヘビになる可能性があった。それがガンタンクの姿で表され、人が堕落する時、いよいよヘビとなった。それはジオングの最後の戦いで表された。しかし、そのヘビも最終的には天使に帰る。それが、ザブングルやウォーカーギャリアの姿で表されたのではなかろうか。

 これらを、三つの言葉でいえば、「創造」、「堕落」、「復帰」となる。

 

テーマ

第一段階

第二段階

第三段階

エデンの園

アダム

イブ(エバ)

天使

ガンダム・シリーズ

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

一年戦争終盤

 

 

エルメス、ジオング

天使の復帰の流れ

ガンタンク⇒

エルメス、ジオング⇒

ザブングル、ウォーカーギャリア

表-7