【解説】

2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラーを永野芽郁、田中圭、石原さとみの共演で映画化した感動ドラマ。それぞれ血の繋がらない2組の親子を主人公に、複雑な境遇でも大人たちの愛を受けて前向きに成長していくヒロインの姿と、2組を繋ぐ秘密の行方を映画オリジナルの構成で描き出す。監督は「ブタがいた教室」「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲。
 泣き虫の小学生みぃたんは実の父が仕事でブラジルに旅立ってしまい、義理の母・梨花と日本で2人暮らし。美しくて自由奔放な梨花だったが、みぃたんには深い愛情を注いでいた。一方、料理上手な義理の父・森宮さんと2人暮らしをしている高校生の優子。複雑な生い立ちもあまり気にすることなく、今は卒業式に向けピアノを猛特訓中だったが…。<allcinema>より

 

 

原作を読んで映画を観ました。

読書感想はこちら

 

原作を読んだ時は、「こんないい子がいるのか?」とどこかファンタジーめいた物語のように感じられましたが、

映画を観たら、その「モヤモヤ」が全て回収されていくように感じられました。

ちょっと理屈っぽいセリフ運びが気にはなりましたが、

すっきりしました。

原作の構成を組み換え、主人公優子(永野芽衣)の子供時代の名前を愛称で呼び、

あたかも2つの物語があるように見せた所。

設定は、紛らわしく感じられるかもしれませんが、

原作を読んでなければ、

ちょっとした驚きと繋がったかと思います。

 

私は、原作より映画の方がピンときたし、泣かされました。

あまり原作より映画の方が良かったということはこれまで無かったのですが、

この作品は成功したと思います。

 

石原さとみさん演じる義理の母親梨花が、

おしゃれで、明るく、魅力的な点を映像で観られたということ。

卒業式のピアノでの合唱シーンが、すばらしく良かったこと。

実際にピアノの音色が全編に流れて映像で観られたという点。

音楽のすばらしさ、もありました。

 

 

                                 血の繋がらない”親たち”が、

優子(永野芽衣)ことを心から愛していて、

それは、子供時代の”みぃたん”がかわいらしくって、

演じた稲垣来泉ちゃんの演技力にも大いに関係しているでしょう。

 

梨花(石原さとみ)が優子に貫き通した「嘘」

実の父親のことと、もう一つ重大な「嘘」

 

実の父親から優子を引き離す「嘘」には、

引いてしまう部分もありましたが、

それを帳消しにする映画の展開に、

こちらももう涙、涙。

「嘘」に泣かされてしまいました。

何のこっちゃ?と思われると思いますが、

ここはネタばれを避けたいと思います。

 

これまで、「優しい嘘」をつく映画はたくさんあったかと思いますが、

今回のように重ねての「嘘」をつく映画はもしかしたら

初めての体験だったかも?しれません。

 

とにかく「親子愛」に感動して泣きました。

 

3番目の父親、森宮さん(田中圭)が優子のために料理教室に通っていたということも

微笑ましいエピソードでした。

 

できたら、もっとお料理のシーンが見たかったかな?

それは、贅沢な望みかもしれませんね。