ある神社に算術の奉納絵馬がたくさん奉納されてます。
これは問題が掲げられてあって、誰でも答えを出して、書き込めるようになってます。
算哲は、この問題を解くのが大好き。
しかし、上には上がいて、これらを瞬時に解いていく、算術の達人がいることを知ります。
神社にいた美しい女性えん(宮崎あおい)からその男の名前を聞き出します。
それが、和算で名を成した関孝和(市川猿之助)
関が通う算術塾は、えんの実家でした。
魚の干物を持って度々通う算哲。
塾には算哲の知的刺激を満たす算術がたくさん溢れていたからです。
そして、算術勝負をして負かしたい相手、関という天才が。
碁の勝負も算術の勝負も、好奇心旺盛な算哲にとっては、どちらも知的欲求と、勝負師の魅力を兼ね備えた面白いもの。
碁の世界に飽き飽きしていた算哲にとって、関という天才算術師の登場は、まるで、目の前にエベレストのような山がそびえ立ったようなものだったでしょう。
劇的な勝負の様子もありました。
しかし、算哲は、この他に、星を眺めることが大好きという趣味を持ってました。
そんなこんなで、改暦を試みる会津藩保科正之(松本幸四郎)の目に留まり、水戸光圀(中井貴一)にも会うことに。
全国の北極星の高度を測り、その土地の位置を図る北極出地の旅に出ることになります。
この全国の旅というのが、大変も大変。
雨の日も、雪の日も、続けられる。
しかし、この旅を共にした建部( 笹野高史 )と伊藤(岸部一徳 )との出会いが、大きく算哲を成長させたのは間違いないでしょう。
安井算哲という男の人徳といいますか。
好きなものにはとことんのめり込む。
星が好き、算術が好き。とにかく一途。
こういう、純粋な性格がきっと、周りを魅了し、応援したくなってくる。
岡田准一、笑顔がぴったりでした。
大物の水戸光圀(中井貴一)に刀まで突きつけられても、その一途な気持ちは変わらない。
あの、光圀までも取り込んでしまう、彼の魅力とは、
やはり、「成し遂げたい」という一途な気持ちが全身にあふれ出ているからでしょう。
そこには、旅で病に倒れ死んでいった仲間の想いや、
最大のライバルであり、目標でもある関の存在、
それと、
ずっと待ち続けていてくれているえんの愛の力があったのは確かでしょう。
日食によって、暦の正確さがわかるのですが、(日にちの特定)
算哲ははずしてしまったりもする。
鎖国していた当時の日本には情報が乏しい。
そこで、光圀に頼んで、外国の書物など取り寄せてもらったりする。
以前、関に設問した算術が「無術」という答えが出せない、恥ずべき問題を出した時のように、
算哲はいくども、苦悩し、失望しますが、
映画の中では、えんが叱咤激励し、算哲のくじけそうになった心を励ましてました。
いい奥さんです。
宮崎あおい、かわいらしさの中に、芯が通った女性を演じてました。
暦を完成させたのは、算哲の努力の賜物ですが、
周りの人々の協力なくしては、成し遂げられない偉業だったと思いました。
関が、失敗した算哲を叱り飛ばすシーン。
私が映画の中で最も印象に残るシーンです。
関も、こつこつと陰で、独自に暦の研究を重ねてきていた!!
この彼の資料も一役買うことになります。
ライバルっていいもんですね。
成功する人は、周りの人々にも恵まれているものだとつくづく思いました。
後、小説より、映画を観て良かったと思ったシーン。(いろいろありますが)
光圀のお部屋(笑)
豪華絢爛。ワインを飲み、肉を食べる光圀の豪胆さ。
中井貴一、最初は合わないかなって思ってましたら、
観ているうち、重なってきました。
もちろん、満天の星空、日食のシーンなど、なども見所が多かったです。
できれば、映画館がいいですね、これ。
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