クリストファー・クロスの名曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(「Arthur's Theme」)
映画よりこちらの曲の方が有名かも?。
この名曲に乗って始まるのが、「ミスター・アーサー」。

 

懐かしい映画でした。
思えば、80年代は単純だけど楽しい映画もたくさんありました。

 

主人公アーサーは大金持ちの放蕩息子です。
とにかく常にお酒を手放せない。そしてケタケタとバカげた笑い。
無神経さもはなはだしい。いつも周りをギャグでおちょっくってばかり。
こんな大金持ちの放蕩息子の映画を笑って見てられるゆとり?もあった時代でした。


 

この主人公アーサーはなぜか、憎めないキャラなのです。
子供がそのまま大人になってしまった感じ。
小柄なダドリー・ムーアがはちゃめちゃなキャラをぴったりに演じてました。

 

飲んだくれでどうしようもない放蕩息子が、
ライザ・ミネル演じる下町の自由奔放な女性に一目ぼれします。
でも父親の決めた婚約者がいるアーサー。
婚約を破棄すれば無一文になってしまいます。
愛をとるかお金をとるか。

 

執事がいつも側にいてお世話をしているのですが、アーサーを息子のように愛情を注いでいます。
今回、この映画を見直して、この執事のアーサーに対する愛情にホロリとさせられました。
アーサーの幸せを心底願っているところに。
そして、アーサーも執事だけが心の拠り所でした。
この執事がとってもいい雰囲気なのです。
品があって、あったかくって、ユーモアもあって。
執事の存在があったから、この映画良かったです。

 

時間的にも短くコンパクトにまとまって、見やすい映画でした。

 

しかし、これだけいつも酔っ払っている主人公の映画も珍しいかも。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の主人公も飲んだくれだったけど、
こちらはもっと飲んだくれかもしれません。
楽しい酔っ払い・・。

 

アーサーが婚約者に言ったセリフに面白いものがありました。

 

「酒飲みだが詩人じゃない。詩人じゃないから酒を飲む」

 

確かに彼は詩人じゃないけど、見事なピアノを弾くシーンがあります。(おちゃらけてだけど)
詩人じゃないけど、芸術家かもしれません。

 

ライザ・ミネル演じる下町娘が彼に言ったセリフがまた面白いです。

 

「昔は月に恋されていた。子供の頃月に追いかけられていると思っていた。」
「でも、毎日待っているの。何かいいことが起きるかと・・。」

 

月に追いかけられていると思っていた子供の頃。
将来を夢見ていた頃もあったな、って思いだしました。

 

これ、リメイクされるらしいですね。
不景気の時代になった現在の「ミスター・アーサー」。どんな映画になるのでしょうね。

 

そうそう、アーサーの祖母が購入した絵のシーンがあるのですが。
包装をびりびり破ったら、フェルメールの「真珠の首飾りの女」の絵でした。
一体いくらで購入したのかしら?(笑)