人生と向き合う映画「めぐりあう時間たち」
ヴァージニア・ウルフの『ダロウェイ夫人』に関係する三人の女性たちそれぞれの人生を綴った物語。
たった一日の物語でこうも人生が変わっていくものなのか。
三人同時に時代を超え、それぞれパーティーの準備を控えている。
核は『ダロウェイ夫人』の小説だ。
これを執筆したヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)、1923年。
うつ病と闘いながら、夫にも愛されながらもついに入水自殺してしまう。
ごく平凡で夫にも愛されかわいい息子、お腹には赤ちゃん。
愛読書は『ダロウェイ夫人』
なんでそんなに不幸せそうなの?と思わせる主婦にジュリアン・ムーア。1951年。
そして、現代。2001年。
詩人の友人の為にパーティーを開こうとしている編集者、クラリッサ(メリルストリープ)。
詩人の友人にエド・ハリス。
時代を超えて共通しているのは、みんなそれぞれ自分の居場所、生きる意味に悩んでいることだろうか。
あと、共通しているのはレズビアンということ。
平凡な主婦、ジュリアンの悩みが、なんとなく理解できる。
時代を超え、誰でも陥りやすい、心の病。
どんなに幸せだと思っていても、心の隙間にふと気がつくと忍び寄る寂しさ。
特に、主婦は誰にも評価されず、自分の価値観が解らなくなってしまいがち。
でも、たとえキャリアウーマンでも、同様。
何も考えずに生きられたら思い悩むこともないのに、
立ち止まって、考えてしまうと今この場所から逃れたくなってしまうのだろう。
特に30代~40代の女性は、その時期でもあると思う。
