とある社殿で、九人の若侍たちが上級役人の汚職・不正を暴くために集まって相談している。 
若侍の一人、井坂伊織(松山ケンイチ)の叔父である城代家老陸田(藤田まこと)が怪しいのではと。
                      
「まちねぇ!そいつの話はあぶねぇゼ!」

 

どこからか現れた髪もぼうぼうとした浪人姿の侍。
それが、椿三十郎(織田裕二)

 

三十郎の『お前らは大目付菊井(西岡徳馬)にはめられているのだ。』という言葉にびっくり仰天の9人の若侍たち。同じような着物を着た彼らはまるで三つ子ならぬ九つ子?みたいに金魚のフンみたいにあっちにぞろぞろ、こっちにぞろぞろだ。
その中一人伊織(松山ケンイチ)がリーダー格といったところ。

 

すでに、社殿は大目付菊井の手の者によって囲まれていた。
大ピンチの9人の若侍たちを制して、三十郎は一人大勢の中に切り込んでいく。

 

痛快時代劇の始まり~~だ。

 

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城代家老はどこかに連れていかれたらしい。
まずは監禁されている城代家老の睦田夫人(中村玉緒)と娘(鈴木杏)を助け出すことからだ。
この世間知らずのおっとり上品な二人の親子がユーモアたっぷり。
怖いもの知らずのさすがの三十郎でさえ、拍子ぬけしてしまうほど。

 

敵の一人(佐々木蔵之助)を捕らえ押入れに閉じ込めていたものの
夫人のおっとり気の優しさに、敵でさえいつの間にか和やかなムードにさえなってしまうおかしさ。
黒澤監督のオリジナル版より、この佐々木蔵之助演じる“押入れ侍”の方が笑えた。
すっとぼけたような彼が押入れからにゅーっと出てくる度、張りつめた若侍たちと対照的でおもしろい。
黒澤の方は小林桂樹だった。

 

脚本を全くそのまま使ったリメイク版なので、どうしても役者さんを比較してしまう。

 

三船敏郎演じる三十郎は、渋い。
出来る男を表に出さないテレもある。

 

方や、織田裕二の方は、ストレートだ。活気溢れる三十郎といった感じ。
せいいっぱい出し切った三十郎だった。

 

赤い椿が彼の爽やかさにすごくよく映えていた。

 

城代家老が捕えられている、黒幕の一味黒藤(小林捻侍)の屋敷は椿屋敷と呼ばれているくらい白い椿、赤い椿がみごとに咲いている。
若侍の一人の屋敷がちょうど隣の家。
そこに待機して城代家老を助け出そうとする三十郎たち。

 

オリジナルは白黒。
白黒でも赤い椿と白い椿がきれいだったが、今回カラーになるとより一層鮮やかでとってもきれいだった。

 

双方の武家屋敷を流れる小川。
隣の椿屋敷から流れてくる椿の花。

 

映画の核となる椿の花なのだが、中村玉緒演じる夫人ではないけど「まぁ、とってもきれいですわ~」

 

椿三十郎のライバル室戸半兵衛に豊川悦司
オリジナルは中代達矢
鋭い中代に対して、豊川悦司の方は、にやけた感じで色気もある(笑)
あまり強さを感じさせないのだけど、それはそれで良かった。


 

ラストの切り合いシーンだけはオリジナルと違ってて、割と時間をとっていたみたい。
“何かを言いたげ”な切り合いのシーンだったけど、
あまり印象には残らないみたい。

 

去っていく織田三十郎の姿はかっこ良かった!

 

やっぱり『椿三十郎』は抜群に面白いのだ!!