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まった~り、のんびりしたい時は、この映画がオススメです。
原作はくらもちふさこさん。
私中学生頃から彼女の漫画が大好きなんです。
『いつもポケットにショパン』、『おしゃべり階段』とか当時は絵もハイセンスで
女の子の揺れ動く心や
男の子はちょっとそっけなく冷たい感じだけど、そこがまた乙女心をくすぐらさせてくれました。

 

映画の方はTVの12CHで「田舎へ泊まろう」というよく出てくる田舎のあの雰囲気とちょっと似た感じ。
朝の食卓は、煮物や焼き魚、お味噌汁とちゃんとしてて、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、子供たちが顔を揃える朝ごはん。
庭には鶏も飼っている。

 

ストーリーはほんと普通の中学生そよちゃん(夏帆)が主人公のごく日常の物語。
住んでいる所が島根の山と海に囲まれた自然が美しい村だけど、ど田舎。
町に行くには2時間に1本のバスが出てるっきり。
学校の生徒は小学生二人に中学生が三人。そこに転校してきた大沢くん(岡田将生)。
全部でたった6人!!
やっと同じ学年でしかも男の子となりゃぁどきどき胸もときめくじゃ。(そよちゃんの言い方をまねて)
東京から来るちゅうから、ましてどんな男の子じゃろ。
仲良くできるかなぁー。

 

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そよちゃんは1年生のさっちゃんのおしっこのお世話もしてあげてる。
優しいそよちゃんだけど、天然というか、ついつい思ったことを口にして失敗してしまうことも。
唯一、一件の床屋さんのあっちゃんの前で「わしもいっぺんでいいけえ、センスのええ髪型してみたあっ。この辺じゃおしゃれな店ないじゃけぇ」などと言って後で後悔したりする。

 

大沢君は、そんなそよちゃんのことを、口には出さないけどちゃんと解っていてくれるような男の子。

 

たった二人っきりの三年生の修学旅行は大沢君が住んでいた東京。
そよちゃんのたっての希望を先生がかなえてくれた。

 

新宿の都庁のビルの前、それまで人ごみで気分が悪くなっていたそよちゃんが、
耳を両手で後ろからスピーカーのようにして、「ビルも山のようじゃ。山のゴーゴーという音が聴こえる。わしゃ、いつか仲良くなれるかもしれん」

 

銀座の映画館で観ていた私ですが、ちょっと不思議な感覚に襲われました。

 

映画にどっぷり浸かってると、映画館が田舎のゆったりした空間となってて、
でも、ここは東京なんだ。とふと気づいたり。

 

そよちゃんが素朴で、素直で、本当にいい子で、
大沢君はさりげなく優しくって
この二人を見てると、初恋ってこんな感じだったんだろうな、と心がときめくような感じです。

 

そよちゃんのお父さん(佐藤浩市)と大沢君のお母さんとのちょっと不倫めいた場面や
そよちゃんのお母さん(夏川結衣)がしっかりしててきっと気づいていても知らないふりをしているんだろうなと思わせる場面もありますが
あくまでも主人公は子供たち。

 

子供たちに合わせてのゆったりした時間が流れていきます。
癒されました。

 

監督は『リンダリンダリンダ』の山下敦弘
脚本は『メゾン・ド・ヒミコ』『ジョゼと虎と魚たち』の渡辺あや