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とっても良かったです。
きっとこの映画は誰にでもある共通の想いを汲み取る映画なのだと思いました。

 

原作はボクがぐるぐるぐるぐる迷い、東京の街に呑み込まれる青春時代が独特の語り口で描かれていましたが、以前の記事です
それが、今度はオダギリ ジョーの朴訥な語りで映像となって見せてくれました。
ネタばれあり
子供の頃から中学生の頃まで住んだ筑豊の町。
田舎の人情味溢れてのんびりした町から出て行きたいという思い。
二人暮らしのオカンは気になるのだけど、東京に行ってみたい。
時々現れるオトンは、昔東京で暮らしたことがある。オトンは東京へ行けと言う。

ボクに美味しい糠漬を食べさせるため、夜中におきてかき混ぜるような、子供想いのオカン。
東京へ出て自堕落な生活をしている息子に仕送りをし続けるオカン。
1990年代になって、何もせずぶらぶらしているボクも借金が重なって、イラストレーター兼コラムニストとしてどうにか
やっていけることをオカンに報告したら、オカンは病気になっていた。
オカンは故郷を後に東京でボクと暮らすことになった

 

内田也哉子 演じるオカンは楚々として、若々しく色っぽい感じもありました。
それが、樹木希林 にバトンタッチされると、親子なので歩き方までそっくりなのには驚きでした。

 

あるラジオ番組で高田順次がこの映画を紹介して居た時
「樹木希林 さんはもう違う次元に行っちゃってますね~」と言っていたのだが、
ほんとその通りだと思いました。
鼻めがねをかけて恥ずかしそうに余興したり、オトンを病室で待つ時のかわいらしさ。
ガンに苦しむところはご自身、病気をされていた経験もあってなのでしょうか。
見てる方も辛くなるほど、迫真迫るものがありました。

 

オダギリジョーがまたいい味を出していました。
芸達者な小林薫オトンと、樹木希林 ワールドを展開するオカンの間で
わが道を行くオダギリジョー。語りも朴訥。過剰な演技もなし。
原作の作者のイメージにぴったりでした。

 

ただ、何を着ても様になる。コートにおしゃれなマフラー、あれなんか真似したくなるほど。
衣装は彼が選んだのでしょうか。

 

病室で小林薫と樹木希林 が並ぶと、何だか違和感がありました。
いくら“リ・アップ”で髪の毛が増えたとオトンが言ってても・・。見た目の違和感?
ここら辺が難しいですね。
内田也哉子とのダンスシーンが映し出されると、やっぱりこっちの方がぴったりくるなと思わされてしまいました。

 

原作のオカンはとっても社交的で、息子が居ない時にも息子の友人たちや編集者たちにご飯を食べさせてくれます。
誰も皆オカンが大好きで、いつも人が集まっているそんな場所です。
映画もなかなか雰囲気は出てましたが、
オカンの魅力ある人柄を表すエピソードがもう一つ欲しい気もしました。

 

いつかは訪れるもの。自分が一番恐れているもの、でもそれは誰にでも確実にやってくるもの

 

私にもいつかは訪れるもの。それを考えた時途方に暮れる気がします。

 

映画の中、東京の街が車の中からの流れる映像となって映し出されるのですが、
原作の“ごみだめのような灰色な東京”ではなく、
どこかセンチメンタルではあるのですが、銀座和光や歌舞伎座などの建物、色とりどりのシューウインドウがキレイで、
東京タワーなどはそれはもう、圧巻でキレイでした。

 

東京=東京タワー

 

今度、田舎の母を連れて行ってあげようか、とそんな気持ちにさせてくれました。