ストーリー
絶縁状態だった息子が余命いくばくもないことを知り、高倉健演じる父親の高田は病院へ見舞いに。
しかし、息子健一は会おうとしない。
健一は中国の舞踏家・季加民と、彼が舞う「単騎、千里を走る」を見る約束をしていた。
高田は、息子の代わりに中国に渡って劇をビデオに収めようとして中国に渡る。
中国で出会った人々との心温まる交流が・・。

 

健さん以外は皆素人のこの映画。
私は、この映画は健さんの旅での人々との交流の映画だな、と思った。
役者としてではなく、人間“高倉健”が滲み出てる。
だから周りは皆素人でも、健さんに対する気持ちが前面出てる演技だった。
中国語をしゃべれない高田(健さん)がなんとかして、想いを伝えるシーンで彼がおもわず泣く所があった。
私は初めてあんな健さんを観た。
きっと言葉の壁が実際の健さんの気持ちとなっての本物の演技となったのだろう。
私が一番泣いたシーンだった。
外国に旅に出た時、言葉の壁というものはもどかしいものだろう。
でも、そこは対人間。まごころさえあれば、どこに行っても通じる。
中国の辺境の村でも、きっと他の外国でも
あんな高田(健さん)の朴訥で真剣で優しい人間ならば言葉が通じなくても受け入れられるだろうな。
子供ヤン・ヤンとの交流が中心となったこの映画。
ヤン・ヤンを通じて、高田は自分は息子にこんなに接してあげたことがあっただろうか、とつぶやく。
わだかまりのある父と息子。
もう取り返しのつかない時の流れがある。
でも、誰にでもそういうことってあるもんだ。親子は・・。

 

私が残念だったのが、この点。この映画は旅での人々との交流の映画なのだが、
う~ん、息子にも向き合って欲しかったかな。(息子の為の旅だけど)
孫のようなヤン・ヤンとだけではなく。
息子の手紙でわだかまりは解けるのだが・・。
監督、チャン・イーモウの撮る映像はとても綺麗だっただけに、
あと、もう一歩踏み込んで欲しい映画でもありました。イメージ 1