この主人公アンドレ(ジャメル・ドゥブーズ)は背も小さく、顔もワルイ。(失礼!)
きっと、この映画、彼で損(映画館へ行く基準で)してるのかもしれない。
でも、彼だから成り立つ映画なのだ。
 
大風呂敷を広げて、返せもしない借金を抱えて、
思い余ってセーヌ川に飛び込もうとしてたところ、どこからか美女が先に飛び込んでしまう。
死なせたくない、と思ったアンドレは、泳ぎもできないのに、彼女を助けようとする。
そこから、美女アンジェラはアンドレについてまわるようになる・・。
 
アンジェラ役のリー・ラスムッセンはスーパーモデルでもあり大の映画好きで
監督として短編映画も撮る才媛。
彼女のタバコの吸い方、歩き方、ワインを飲むしぐさなど、
とっても見てて美しく、真似などできやしないが、惚れ惚れしてしまう。
背は180cm、手足も長く、顔も大きい。
なんてアンドレ役の彼とは対照的!
 
そう、二人は光と影
 
アンジェラは鏡に映るアンドレに言う
「よく、見なさい。あなたは本当はすばらしい人なのよ、自分を愛しなさい」と。
 
アンドレはだんだん変わって行く。
暗くいじいじしていたのがアンジェラによって自分の殻を破っていく。
ダメ男が強くたくましくなっていくのだ。
 
モノクロのパリのセーヌ川が、幻想的で本当にきれい。
朝日に輝くセーヌ川、夕日のパリ、夜のライトアップされる街。
 

そこに繰り広げられる、大人のファンタジー。

 
時間も90分と短く、セリフ一つ、一つが監督ベッソン哲学に溢れてて
観ていいなって思える映画でした。
この世は美しい。人間もみな美しい、とベッソンが言っているようでした。
 
こんな天使がいたら、世の中の男性は皆勇気付けられるでしょうね!!