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またまた大好きな映画に巡り合うことができました。

 

『イントゥ・ザワイルド』

 

予備知識、ほぼゼロでDVDを借りて観ました。
話題になっていたのは知ってましたが、映画館に行きそびれてしまってました。

 

最近観た映画では私の中でダントツかもしれません。
魂を揺さぶられるというのはこういうことなのかもしれないなって思いました。

 

最初のシーンではすでに青年はアラスカの荒野の中に入っている場面からはじまります。

 

アラスカで古びたバスを発見し、そこを住み家とするのですが、

 

「不思議なバス」の生活をはさんで、過去の映像が主人公クリスとその妹の語り口で映画は進行していきます。

 

その絶妙な語りから、クリスの内面が痛いほど切なく画面から伝わってきて、

 

私は繊細な彼の心に触れる想いがしました。

 

この妹のナレーションがとっても良かったです。

 

決してただのアウトドアの映画ではありません。

 

もちろん、雄大な大自然は全編に渡って出てきます。

 

クリスと大自然とが溶け込む絵がそこにはありました。

 

しかし、過酷な生活にだんだんやせ衰えて、孤独になっていく彼の姿にどうしようもないやるせなさも感じます。

 

大学では優秀な成績を残しながら、

 

究極の自由を求め、極限な生き方を選択し、両親には頼りたくないと持っていたお金さえ燃やしてしまう。

 

彼がなぜに北へ北へただひたすら北へ向かい、独り孤独な荒野の生活を選ぶに至ったのかを知ると、

 

彼の苦悩が少しでも解るような気もしましたが、

 

何もそこまで・・・という気持ちにもなりました。

 

両親の不仲、ケンカの絶えない両親。

 

“あること”を知って、

 

急に彼の人生が変わった瞬間、彼は怒りを内に秘めてしまいます。

 

でも、決して人間嫌いではありません。

 

旅の途中では、人懐っこい彼は誰からも好かれ、出会った人々と強い絆さえ結んでいきます。

 

この旅の途中の出会う人たちとの場面での彼があどけなく無邪気で本来の姿なのでは、とも思いました。

 

ただ、あまりにも頑なすぎる彼の心がありました。

 

究極な自然の中での生き方を選んだ割には、準備も万全とはいいがたく、

 

せっかくの優秀な頭脳を持っていたのに、

 

自然の持つ厳しさの知識に欠けていたと言わざるを得ませんでした。

 

自分の手で何とかしていこうという気概が十分にありましたが。


 

自然から彼は学びます。

 

人間が届かない領域があるということを。

 

トルストイを愛読書としていた彼が『家庭の幸福』を読んでやっと気づいたこと。

 

それはきっと両親へのゆるし。?

 

そして、人と人とのつながりがなくては、幸福はあり得ないということ。

 

しかし、それは遅すぎた気づきでした。

 

戻ろうとしてバックパックに詰め込むたくさんの本が印象的です。

 

彼の挑戦した姿、強くなりたいと願う心、このピュアな魂を持った青年に私は大いに魅せられました。

 

実話ということを映画を観終わった時に知り、胸の奥に深い悲しみが広がりました。

 

うまく感想が書けずにもどかしいのですが、

 

心に何か傷を持った人ならば、きっとより一層この映画は胸に響いてくるでしょう。


 

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ベルトの穴の調節で、どんどん痩せていく姿を演出したり、
時間軸を交差させながら、見せる演出も良かった。
ドキュメンタリーぽいつくりだけど、ドラマ的でもある。
主人公のエミール・ハーシュの笑顔が魅力的!