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いわさきちひろの生涯を描いたドキュメンタリー映画です。
 
私、ちひろの絵は大好きで絵本も何冊か持ってましたが、
彼女自身のことはこの映画で初めて知りました。
 
トットちゃんこと黒柳徹子さんが映画の中で彼女のことを語ります。
 
「窓ぎわのトットちゃん」の本はちひろの挿絵が本の内容にぴったり合って、
大好きな本です。
 
 
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絵本は手放してしまいましたが、この本はまだ手元にあります。
31年前のものです。
 
映画は、いわさきちひろを知る人たちのインタビューを交え進行していきました。
 
最愛の夫である松本善明氏、息子の猛氏も。
 
息子の猛さん、
子供の頃の写真も出てくるのですが、
ちひろの絵の男の子そっくり!
モデルだったそうです。
 
あの透明で美しい水彩画に到達するまでに、
波乱に満ちた彼女の人生がありました。
 
母親が決めた相手との結婚をするのですが、
身も心も合わせられない彼女の元を、死という形で旅立ってしまった最初の夫。
繊細なちひろにとって、神経を蝕まれるのは当然のようでした。
 
もう二度と結婚はするまいと誓ったちひろ。
 
そんな彼女は悲惨な戦争体験を経て後、
7歳年下の運命の男性と出会うことになります。
 
(彼の両親は反対。バツいちで年上。当時では考えられないことでした。)
 
 
弁護士を目指す無職の夫と生まれた子どものために、
がむしゃらに絵筆を握って働く彼女。
 
夫との誓いの誓詞には
「芸術家である妻を尊重すること」という一文がありましたが、
生活のために、絵を描く日々。
 
そんな中、出版社との著作権をめぐっての確執もあったようです。
 
今でこそ当たり前の著作権ですが、
 
当時の童画作家にはそれがないがしろにされていたようでした。
 
いわさきちひろと仲間の画家たちは、懸命に闘って勝ち取ったようです。
その甲斐あって、たくさんの原画が今もなお残されているとのことです。
 
 
ちひろの絵にはたくさんの子どもたちが描かれています。
 
生涯最後の絵本となった
「戦火のなかの子どもたち」
 
反戦の気持ちを伝えるには、絵を描くことしかない、と思って
たくさんのモノクロームの戦火のなかに生きる子どもたちを描いた彼女。
 
病に倒れ享年55歳という若さでこの世を去ったいわさきちひろ。
 
もし、今生きていたら、
違う「暴力」の世界にさらされている子どもたちを見てどう思うのでしょうか。
 
そして、
 
子どもたちを守るために、どんな絵を描いたのかと思うと胸が締め付けられるような気もちにもなります。
 
今度、東京のちひろ美術館にも行きたいです。
(練馬区下石神井の自宅兼アトリエ跡に建てられている)
 
それと、いつか近いうち安曇野ちひろ美術館も。
 
映画から、また楽しみが増えていくようで嬉しいです。
 
 
 
エグゼクティブプロデューサー:山田洋次
監督・編集:海南知子