今日、友人に誘われて何の予備知識もなく観てきました。

ジョーカーとなって、世の中からカリスマ的存在になるまでのアーサー(ホアキン・フェニックス)の

感情の揺れが、怖くもあり、ちょっとだけ?共感もできるようでもあり、

(いうまでもなく、殺人は共感できませんが・・)

生い立ちから、彼をとりまく現実社会の厳しさ、

生きていくのが、彼にとってどんなにか困難なことかと想像に難くないようでもありました。

ただ、どんどん狂気に走っていく彼に対しては、

目を覆いたくなるシーンもしばしば。

 

それまで、母親を慕っていたのが、母親の過去を知り、母親の愛は偽りだったということに気がつく。

そして、自分が虐げられてきた世間に対して、我慢をしてきた感情を解き放ちます。

やっと、自分の存在というものを実感し、開放的に明るく踊る彼の姿すらありました。

 

いつかコメディアンになるという夢を持つアーサーは、

脳に障害があり、笑いだすと止まらなくなるというもの。

をれを、TV番組のキャスター(ロバート・デニーロ)は茶化し、

彼をTVに出演させようとする。

アーサーがその病気によって、いままで世間から笑いものにされ、虐げられてきたくやしい思いが、

どんなに深いものだったのかを私たちが知る驚くようなシーンへとつながっていきます。

 

印象的だったのが、カウセリングをアーサーが定期的に受けていて、

カウンセラーから、「もうこの施設も、市の経済的理由によって閉鎖される」と告げられるシーンです。

 

殺伐とした街の姿を感じさせられました。

よって、大衆は、市へ不満を募らせ、あの大暴動へとつながったのでしょう。

 

もし、私たちが何らかの理由で職を失い、更に福祉保障も打ち切られたとしたら、

あの民衆は決して他人事ではなくなるかもしれません。

 

ぞっとするものを秘めた映画でもありました。

 

映像の色合いが衣装を鮮やかさ、ダークな背景、

観ていて、アートっぽかったです。

 

映画は観に行ってよかったです。