旅人が見つけた世界 期待と夢が広がる
自然は萌えて生い茂り 街は活気と熱の渦

人々は走ったり話したり、鳴らしたり
目の前に何かを見据えて

嗚呼、私は 何故 此処に
嗚呼、あなたは 何故 此処に
目指すべきものの為に、敷かれた道を歩く
滑稽かな、この街は。

商人が輝く目 役人の鋭い目
住人の魚のような目 大道芸人道化を見繕う

ふと見えた 本来無い世界
目の前で見たくはない世界

嗚呼、私は 何故 此処に
嗚呼、あなたは 何故 此処に
目指すべきものの為に、敷かれた道を歩く
滑稽かな、この街は。

何も見えなくていい
何も聞こえなくていい
欲しいのは そう 有り得ないモノ
0から1をこの手で掴みたい 
僕が生まれた意味を
花瓶の中に隠して
水を注いで切花を投げた
咲いた花に 僕は居るのか

紫苑の花が枯れる頃 
どこかで柊の花が咲く
遊ばれてまた枯れるのに

feed backする景色は
切り刻んで、粉々になってシミを作る

僕が生まれた意味を
花瓶の中に隠して
水を注いで切花を投げた
咲いた花に 僕は居るのか

あの時の記憶に色づいた
ぼやけた色は紫苑色
消えるようで見えるのに

aster tataricus 景色は
切り刻んで、粉々になってシミを作る

僕が生まれた意味を
死ぬ間際には教えて
水を注いで切花を刺した
咲き切った花は枯れるだけ

僕が生まれた意味を
花瓶の中に隠して
水を注いで切花を投げた
咲いた花に 僕は居るのか

見上げると空 雲の切れ間に
泣きだしそうな月に覗かれ
「僕は元気」と返事をするが
それでもまだなお 顔を覗かせる

泣くわけないよと言い聞かせよう
哀しくなるのは君が居ない空


頬に手を寄せ 溢れる愛しさ
触れられないのは 君がいないから
蒸気のような湧きたつ幸せ
しずくになるのは 君がいないから
今、染井吉野を夜空に