まず、最初に思った事
この映画に関わった全ての人が、本当に自分たちの作りたいものを一生懸命、妥協しないで撮ったということ。
この映画にかける、本気の気概というか、迫力というかが伝わってきた。
僕シリーズのテイストを崩すまいというのか、無音のシーン、過剰に音楽で盛り上げたりしない。
ただ、丹念に日常をおい、丹念に登場人物の心情を追う。
登場人物は迷いとまどいしながらただ一生懸命に生きている。
周りの人もそれを心配しながら、応援している。
確かに感動の映画ではあるでしょう。
でも、決して、これでもか、これでもかと泣かせになんか絶対にしていない。
ただ、ひたすらに丁寧に描いただけ。
そんな気がした。
エンドロールの名前を見ながら、この映画を作ってくれた事に涙が止まらなかった。
朔太郎を、せっちゃんが好きで好きでたまらない理由がよくわかる。
そして、せっちゃんを朔太郎が好きで好きでたまらない理由もよくわかる。
よくわかるからこそ、涙が止まらない。
あの夫婦が愛おしくてたまらない。
決して、泣かせようと作られた映画じゃないからこそ、心がじんわり温かくなる。
本当に、何度も見たくなる、秀作っていうのはこういう映画のことだと思った。
つよし君、本当に良かったね。この映画に出られて。
つよし君にとって作品は、ずっといろんな仕事を丁寧にがんばってきたからこそ繋がってきた一つの集大成なんだろうな、と思う。そして今はまた次のステップで次の物語を作っている。どれだけ大きくなっていくんだろう。
後々になっては、その一つの通過点に過ぎないかもしれない一つの作品だが、本当に大きな大きなステップになった気がする。
この映画が公開されている間、出来るだけ、あの愛しい夫婦に会いに行きたいと思う。