今年もお待ちかねの「名残」がやってまいりました。お待たせ

半年間遊ばせてくれた風炉と一年通じて楽しませてくれたお茶に名残を惜しむ季節で擦れたもの、継いだもの、所謂襤褸が上等な時期なんです。

びっくりでしょ

窶れ風炉という欠けて破れて草臥れた風炉を中置に据えてお点前します。

細水指を勝手付（お点前さんの左手側）に。

運びの点前ですから最初に水指をバランスよく置くのが少しだけ難しいかな。

ここまでは明後日からのお稽古の準備で花入などはこの後考えます。

今週は不二見焼初代村瀬美香、不二山人の自画賛を掛けます。

２１日までは一閑三日月香合（上弦の月が２２日ですから）その後はまた考えるとして。

お茶盌なども金継してあるものや歪んだようなものがアリガタイという。

しかし窶れの取り合わせでも何から何までボロではあまりに気が滅入るからひとつはパリッとしたものを使いなさい。と先輩方は仰います。

棗は綺麗なんにしときましょうね。

運びなので蓋置は竹

そんな襤褸いものばっかり並べて辛気臭いわ～とお思いかもしれませんが、心配ご無用

旧暦一の亥の日は炉開き（新暦では１１月１３日）でぱっとするし、

旧暦十一月一日は茶人正月（新暦では１２月１日）でぱっとするし

ご安心ください。

茶の湯の秋は１１月１２日までかな。

お茶の人は炉開き過ぎてるのに秋、秋言ってたら恥ずかしいですよ。

毎年結構な確率で居てはる

名残の意味を深く知りたい方は庵主の茶友、都流茶道教授月桑庵道舜先生のブログへ

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窶れて候