初心者と書いて「おれ」と読む。


自分が見つけた心得と形式を、実際プロットを作る形で発表しますよー!


例として、超乙女なAちゃんにいっちょゲームのプロットを作ってもらいましょう。


(注:あらかじめ用意したシナリオを使って説明するわけではなく、

  文字通りAちゃんにリアルタイムでゲームのシナリオを作ってもらいます。

 なので自分もまだどんな話になるか全然分かりません問題発言



といいつつもこの前編(全部で前・中・後となる予定)ではプロットまでいかず、

プロットを書き出すまでに最低限必要な情報をまず考えてもらいます。





とりあえずプロットを作る前までなるであろう流れが



・ゲーム作りたいと思う (A:私もノベルゲームが作りたいわ♪

  ↓

・アイデアをぽんぽん出す 


ですよね。

もちろん分かっているとは思いますが、このアイデアを出す作業がとても重要です。

こいつはプロットを考える上でとても重要なので、この前編を丸々使ってこいつについて語ります。



 アイデアを練る時に考えておいてほしい事


                          

 ◆どんなゲームか (テーマ・ジャンル・コンセプト)   

*ここでのテーマは主題の意味。「恋愛」だの「冒険」だの、こいつが話の大元・軸になります。

コンセプトは、「感動」「熱血」「純愛」など方向性の意味。テーマと使い分けるためのいい言葉が思いつかんかった。

  ギャルゲー(恋愛もの)なのに、「友情」だの「筋肉」だの言われる作品があるような時代。テーマ≠コンセプトです 


 ◆世界観  

 ◆キャラクター

(キーワードや、やりたいシーンもこの時点で出てきたら絶対メモって!!)


そして次が超大切


 ◆ストーリーの期間


孤島で大量殺人が行われていく「2日間」の話だとか、

捜査官がテロリストと戦う「24時間」の話だとか、

そういうオープニングからエンディングまでの期間です。


今回自分が考えたプロットを書く方法はこいつをメインに使います!

無いと書けませんよー


ちなみに、これらを決める順番は特に無いです。



そりゃ~話を作れる人は順番にホイホイ出てくるんでしょ~けども?

こっちはズブの初心者ですからねぇ~?(ぶすぶす



人によっちゃ、一番最初にキャラが思いついたり、テーマが思いついたりすると思いますし。


『皆を助けるためにヒロインが死ぬ。

 けど2週目では選択肢次第で、皆死んでヒロインだけ助かる。』


なんてエンディングだけがぽん!と思いついたときはどーしようか悩みましたよ。

ある程度シナリオがあるジャンルなら何でも行けるし、そもそもこいつの世界観はどこなんだ?みたいな。



そしてもうひとつ大事なこと

「スケールを常に気にすること」

特に短編作品なら盛り込める話の数は絞られてしまいます…

せっかく思いついたアイデアを斬り捨ててしまう勇気も必要。

「次回作つくる時のネタにまわせばいいもん!」って思えればあなたも創作バカの仲間入り(笑)


ってことでAちゃんにいっちょ作ってもらいましょか。



乙女ゲームが作りたい  (ジャンル)

・もちろん王道で現代学園もの (世界観)

・初めてで長い話は書けないからとりあえず1週間の話にしよう (期間)

・せっかくだから1週間じゃないといけない理由を作ろう (ネタ1)

・「子供の頃に、自分をふった男子が一週間後日本に帰ってくる。

 そいつを見返してやるために、今の自分のリア充っぷりを見せつけてやろう!

   …まだ彼氏いないけど」(ネタ1がテーマ&あらすじに昇格)

・ずいぶん見栄っ張りなヒロインね、プライドとか高そうだわ(キャラ)

・彼女が「見返そう」と思うくらいだから、相手の男子も実は性格が悪かったのじゃないかしら?(キャラ)

・キャラといえば、まだ攻略キャラを決めていなかったわ。短く済ませたいから3人くらいで(ネタ2)

・王道で言うなら 腐れ縁気味な幼馴染 と クール と 可愛い弟系 が萌えね(ネタ2がキャラに昇格)

・復讐が理由だと純愛作品にはならなさそう。バカっぽいヒロインだからギャグね。(コンセプト)



はい、以上の10個だけのアイデアで全てそろいましたね!


まとめますと


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現代学園物のラブコメ乙女ゲーム


 子供の頃、好きな人が親の都合でアメリカへいくことになって、ヒロインは勇気を振り絞り告白!

ところがその想い人は実は腹黒で、彼女をけちょんけちょんにバカにする。

それがトラウマになり、元々見栄っ張りな彼女はますますトゲトゲしい性格に…


 10年後、高校3年生になった彼女は、1週間後に彼が帰ってくる事を知る。

「あの時はよくもバカにしてくれたわね。アイツが居なくても私が平気だということ、見せつけてやるっ!」


こうしてヒロインは、アイツを超える彼氏を1週間以内に作ることを決意した!!


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なるほどなるほど・・・


逆ハー状態で回りに愛されまくりのヒロインがうはうは品定めするのではなく、

強情なヒロインが「おらおらおらぁあアア!!」と攻め落とすあたり

Aちゃんも所詮俺の脳内人格の一人なんだな・・・ごほんごほんっ!!



教訓3:初期アイデアは、好きな順番で最低限だけをずるずる引き出せばいい


教訓4:自分が作れそうなスケールを意識するのも立派なアイデアの引き出し方




さって、これでこの作品がどんな話なのか、どんな方向性なのかわかりましたね!

むしろこれだけで文章がかけそうな気さえしてきました!


だが早まるな


ここまでは誰でもすぐ出来る!!

(ならなんでわざわざ説明したんだよ・・・


この「あ、これなら話が書けそう」っていう状態が一番危ないんですよ!


何故なら、自分の中では1段落ついてしまうことで、

話が書けなくてもついつい満足しちゃうんです!(←証人



次は、前回ものっそ出てきた「起承転結」とやらに当てはめて考えて行きます!