イチローは語る。
「ファンは僕の四球を見るために球場に来るのではない。」
福留は言う。
「いかにアウトにならずに、チームの攻撃を長くつづけさせられるかを考える。」
守備能力でリーグの双璧である彼らふたりの違いは、その哲学にある。
その違いは、出塁率に表れる。
イチローは3割8分1厘に対し、福留は4割8厘。
その哲学の先にあるのは、彼らの目がどこに向いているかの違いだろう。
ファンか、チームか。
この違いは、きわめて興味深い。
ファンあってのチームのイチローか。チームあってのファンの福留か。
一見、イチローに軍配をあげたいところだが、勝ってなんぼのプロの世界。
ファンはひいきチームの勝利を望むだろうから、ひいてはファンサービス
にいきつく。
そこで想い起こすのが、昨年度の日本シリーズの落合采配 。
優勝のために、シリーズ初の完全試合を見送ったあの采配だ。
ファンはどっちを望むだろう。優勝か、完全試合か。
むずかしい選択、ではある。
では…。![]()

