私が幼稚園の年中さんだったころです。
転入生がやってきました。
同い年の男の子です。
当時の私には、先生に言われるまま自己紹介をする彼が、
なんだかとってもカッコよく見えました。
人懐こそうな瞳、少年らしく焼けた肌。
これが、私の初恋でした。
その数年後、私は転校しました。
彼とは疎遠になりました。
その後も私は彼をずっと好きなまま、高校生になりました。
ある日、友達に勧められて始めたSNSサイトで遊んでいると
彼を見つけました。顔写真は当時のイメージからすると
しっかり成長していましたが、面影がありました。
「覚えてるかな」
ダメでもともと、と声をかけてみました。
「覚えてる!久しぶり」
彼は私を覚えていました。
明快な返事に嬉しくなり、さっそく会う約束を取り付けました。
久しぶりに会った彼は、人懐こそうな瞳は相変わらずで、
パンクファッションに身を包んでおり、大人びて見えました。
長年胸に秘めてきた想いを今日こそ打ち明けるつもりで、
彼を家に招きました。
小一時間ほどとりとめのない話をして過ごしました。
夢のように、幸せな時間でした。
その後の雰囲気に任せ、私は彼に体を許しました。
今思うと、本当に浅はかでした。彼に嫌われたくない、その一心でした。
ことがすんだ後、彼に想いを告白しました。
結果は玉砕。
彼は、性欲を発散したいだけでした。
帰る間際に彼に金を無心され、思わず3000円ほど渡してしまいました。
これを渡したら、彼は私を好きになってくれるかもしれない…
そんな淡い期待を抱いていました。
その日から
「無心メール」
がたびたび届くようになりました。
私はここでやっと目が覚めました。
彼のアドレスを着信拒否にして、ケータイを閉じました。
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思慮の足りなかった自分が本当に情けなく、
恋に盲目だった自分が恥ずかしいです。
誰かを愛したのも、男女の関係をもったのも、全てが初めてでした。