ムスコンはあんな性格をしていましたが宗教繋がりで親友が一人いました。


私は20代半ば以降友達らしい友達ができたことがありません。それまでにできた友達も結婚してから疎遠になりました。ていうか結婚したことすら知らせていない。


若い頃は友達が欲しくて積極的に友達を作っていましたが今ではそんな気持ちは微塵もなくなりました。大人になるとなかなか心の底から楽しいと思える人には出会えません。女の敵は女です。私は女を信用して何度も痛い目に合いました。


社員全員が友達みたいな会社で何回か働いたこともありましたが馴染めなかった。私より後から入った子の方があっさり馴染んでいたりして私は世渡りが下手だなあと思っていましたね。


でもグループでガッツリ固まっているところの一人に嫌われるとそのグループ全員から嫌われるんですよ。備品購入も外されるし(笑)学生時代の仲間はずれの延長をする社員一同。お気に入りメンバーで仲良くして気に入らないやつは孤立させる。男女仲も良くて同棲して一緒に出勤してる人もいましたね。仲良し同士には楽しい会社だろうけど馴染めない私にはきついものがありました。


今思えばそういう会社だから私みたいな底辺でも雇ってくれたんでしょう。人間関係が悪くて人が居着かないから年中無休で求人してる。


話がそれましたがキメてる



ムスコンは親友と2人でよくお出かけをしていましたが、主にムスコンハウスでお茶をしていたようです。


ムスコン親友はムスコンが夫に先立たれてから「一緒に店をやろう」と誘っていたと聞いています。どうやら舅の遺産を狙っていたようですが舅は都会のがん治療で借金をしていたので遺産はありませんでした。


そんなムスコンと親友ですが、ある日あるうどん屋さんに入りました。


おしゃれなログハウス調のお店。


ムスコンはそこのうどんとサラダを食べてとても美味しいと感銘を受け、こじんまりした店だったのをいいことに食後にお店のオーナーを呼びつけましたゲローゲローゲロー



そしてうどんとサラダのレシピを聞き出してキッチンを見せろと詰め寄りなんとキッチンを見せてもらったそうですゲローゲローゲロー


得意げになってどんなキッチンだったか教えてくれましたよ。信じられない。恥知らず。 


それで私にもそのうどんを食べさせてくれると言うので勘弁してくれと思っていると店に行くのではなくムスコンがお店の人のレシピを再現して作ると言うのです。


台所に座るように言われたので座っているとムスコンはうどんとサラダを出してきました。


サラダの横にはキューピーごまドレッシング。


「さあ、スープを飲んでみて❗はい、スプーンよ❗」



うどんのスープってスプーンで飲むの?


「これはね、鰹節で出汁をとっているのよ❗」



ムスコンは冷蔵庫からだしパックの浮いた麦茶ポットを出してきました。



「ほら、こうやって出汁を取るのよ❗すごいでしょう?こうすれば美味しい出汁が取れるのよ❗」



それ中学校の時に家庭科の調理実習で教師が同じこと言ってましたよゲロー


料理のプロだとか専門家を気取るわりにはこんなことも知らないんですね。


「あとごまドレッシング❗サラダにごまドレッシングをかけなさい❗こうすると美味しいでしょう?」



ごまドレッシングのレシピは聞かなかったんですか?それこそ手作りの方が美味しいと思いますよ。


「この組み合わせは美味しいわよね~✨」



ムスコンはこんなに美味しいものが食べられて嬉しいと言った感じでしたが私はこんなことで喜べるムスコンは幸せな人だなと思いました。


それではまた。