世の共働き夫婦に対して一言もの申すブログ。

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小学6年生の子供と2人暮らしのシンパパの話。どっちが子供かたまに分からなくなる。

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小学校6年生の3学期と言うことは、小学校生活の最終楽章でありグランドフィナーレを飾ることになる訳であり、いよいよ最後の3か月が始まるわけだ。いうなれば集大成。そう、6年間の集大成。
その初日にうちの息子は上履きを忘れていった。
こんな寒い季節に靴下で廊下を歩いているのかと思うと何とも不憫だが、自分が悪いから仕方がない。
あくまで私が現認しただけでこれだけだから、実際はあと2,3個くらい何か忘れているだろう。
 
 
 
こういった学校の持ち物関係は、ほぼほぼ妻が管理していた。
残業上等のグラフィックデザイナーとしてフルタイムで勤務する傍ら自己管理能力の皆無な息子の持ち物や行事をフォローするのは大変だっただろう。いや、実際大変だ。もうこれは、ほとんど介護に近い。
共働き夫婦の夫として、自分がやれることはたくさんやってきた。
保育園の送り迎えや、毎日の食事、掃除、洗濯。
世間一般の男たちに比べればおそらく何倍も育児、家事に携わってきた。
やってきたつもりだった。
だが、こうして自分一人になった事で初めて、自分がやってきた分だけでは全然足りていなかった事に気が付いた。
妻がこれだけの事をやっていたという事に初めて気が付いた。
 
 
 
夕方帰宅した息子に上履きの事について尋ねたら、
「全然大丈夫だった!実はすげぇラッキーだったの!」
どうやら、以前学校で無断早退がばれて、そのペナルティとして副校長に没収されていた上履きが、本日無事刑期を終えて帰ってきたらしい。
「そうだんだ、それはめちゃくちゃラッキーだったね。」
いや、全然ラッキーじゃないでしょ。
上履き失くしたって言ってなかったっけ?
結構買ったばっかりの上履きをすぐに失くして、ネットで2650円(送料込み)で買ったのは確か半年程前だ。
ええええ。。。。。
失くしたんじゃなくて副校長に没収されてたの?
ショックだった。
何がショックって、副校長の権限は小学校という閉ざされたコミュニティの中にあっては、国の法律の制約を受けずに発動するという事だ。窃盗が合法化されるという事か。
もちろん、2650円も普通に打撃だ。
百歩譲ってこの超法規的措置を講ずる事でうちの息子が己の蛮行を省みて、自己管理の力を身に着けているのなら、まだ救われるのだが現時点でそういった成長は一切見られない。
残念だ。残念すぎる。いろいろと残念過ぎる。突っ込みどころが多すぎて、もうどうでもよくなる。
そもそも、洗うために持って帰ってきたはずの玄関に転がっている元は白い上履きは、限りなくグレーに近い。
副校長が行った、行為も法律的には限りなく黒よりのグレーだ。


習字セットは5480円だった。

別に高くはない。

安くもないけど。

子供の冬休みの宿題のために買った。

買わざるを得なかった。



床に四つん這いの格好で息子が筆を走らせている。

八つ切りの長半紙に、

『夢の実現』

と書かれている。


「はぁ、もう面倒くさい、、、」

と一枚目を、書き終わった時点でため息混じりに呟いている。

始業式前日の夜8時だから、尚更だろうなとは思う。


3枚提出しなければならないらしい。

3枚書いて1番良い出来の作品を出せばいいのではと思ったのだが、それだと目の前の我が息子は一枚だけ書いてそれを提出するだろう。

なるほど、だから3枚提出するのか。

学校側も分かってるなと1人納得した。


結局今年も一番面倒くさい課題を最後まで残して、最終日に嘆いている。

自分は夏休み・冬休みの課題は早めに終わらせるタイプだったのに。。。

誰に似たんだろう。

と、部屋の脇で微笑んでいる妻の写真に目をやった。


気がつくとニ枚目の「夢の実現』が実現されていた。

いや、早いだろ。

メモ書きじゃないんだから。

一応習字なんだけど。

こんなものの為に5480円を払ったのかと思うと切ない。


「ふぅ、、あと、一枚か、、、」


そう、後一枚で終わる。

この一枚が終わったらこの習字道具は用済みになるのか。

この習字道具はこの3枚の為だけに生まれて来たのか。

そう考えるとこの習字道具に対して本当に申し訳ない気分になった。

そもそも、なんで習字道具なんて無くすんだろう。

あんなもん、無くなるか普通?

何でまた、小学6年生の冬に無くすんだろう。

「よし!終わったぜぇぇ!!」

息子が声をあげ高らかに、勝ち誇っている。

こんな投げやりな気持ちで夢が実現する訳がないと思いながら

「頑張ったね。

じゃあ、宿題全部纏めて明日忘れないように、、、

「俺、天才〜」

と夢の実現を両手で掲げてひらひらさせながら狭い部屋を駆け回っている。

ああ、これはアレだな。

陸上の金メダリストが自分の国の国旗をマントのようにしてトラックを駆け回ってヤツにインスパイアされたヤツだな。


と思い至った時だった。

彼は自分の墨汁が入った硯を蹴飛ばした。

墨が部屋中に飛散した。

床に置かれていた1枚目と2枚目の『夢の実現』にも飛散した。


「あああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっっっ!!!!!」

金メダリストの顔が見るも悲惨な表情に一変した。


この後の描写はお見苦しいので割愛する。




3ヶ月で小学校生活が終わるまでのか。

人並みな表現だけどピカピカの一年生の入学式の姿が昨日の事のように思う。

夫婦間揃って息子の卒業式を見守れるものだと当然の様に思っていた。

彼は中学校で本当にやっていけるのだろうか。

そして、絨毯に飛んだ墨汁は洗濯で落ちるんだろうか。