10月1日
秋も次第に深まり本格的に冬支度を行うファッショニスタの方も多いのでは無いでしょうか?
私もその内の1人です。
寒いのは苦手ですが、オシャレを楽しむという事を考えると今からの時期はとても楽しいものになりますね。
上質なニットを着て、自慢のコートを羽織る。 首元には暖かなマフラーが巻いてあり、レザーのグローブなんてあったら言うことなし、、!
そんな私のワードローブの中で活躍してくれる名品を紹介いたします。
普遍的であるブラックコート。
当時デザイナーとしてGIVENCHYを引っ張っていたリカルドティッシの力強いクリエーションから離れたとてもミニマムかつメゾン特有のしなやかな素材使い、、
若造であった私がGIVENCHYデビューするにはハードルが高いと思いながらもその静かな佇まいに惚れ込んでしまった、特に思い入れのあるコートです。
まず、当時のGIVENCHYと言えば真っ先に思い浮かぶものがその「力強さ」では無いでしょうか? 今にも飛び出してきそうなロットワイラーや、散りばめられたスター、またクロス等のゴシック調のデザイン。 見る者を圧倒する力強さを兼ね備えたクリエーション、そのエネルギーは私にとっては力強すぎるものであり、どちらかと言えばコンサバティブを好む私の中で近付き難い洋服の類でした。
だからそこ、こんなにもシンプルなGIVENCHYに惹かれてしまったのかも知れません。
GIVENCHY創設者であるユーベル ド ジバンシーはシンプルなクリエーションを行い、その中に洗練された美や気品等を織り込んでいたと伺っております。 生地本来の美しさや、無駄を省いたシンプルで美しい形はこの時代と通ずるものがきっとあるのだと私は解釈しております。
そんな時代のクリエーションと掛け合わせ、当然このコートを手掛けたリカルドティッシの力強いアイデンティティも練りこまれています。 それはコートの内側にあり、、、
コートの裾あたりに現れる「LOVE」と綴られたグラフィック文字。
丁度コートを翻したタイミングで見える力強さ、しっかりと現代のアイデンティティもクリエーションに組み込まれています。
力強さこそさり気なくデザインに落とし込まれたシンプルでクラシックなチェスターコート。
ブランドの意思とデザイナーの腕とが折り重なった芸術品、後世に残してもきっと通用する程の名品では無いかと私は確信しております。
だいぶ私の自己満足多めの文章になってしまいましたが、今年はこのコートを羽織りどこへ行こうか、またこのコートとどんな思い出を作れるのか、私のワクワクは今から止まりません。


