10月30日付け東京新聞(夕)に、30年ぶりロンドンが湧いたーの記事が掲載されていました。
実は、30年前大阪公演のあと、ロンドン公演参加の決まっていた私は、断腸のおもいで降板したのです。
平幹二朗、栗原小巻さん他、そうそうたる出演者でしたがね~。その時、例の「暴れん坊将軍」が人気シリーズとなり私の持ち役、大岡越前の登場しない放映は出来ないと、スポンサー、局からクレームがありましてね。あの頃は家庭の事情(涙)もあり、番組を降板してまで行くわけにはいかなくなったのです。関係者には、私が意図的にキャンセルしたと思われたらしくその誤解は晴らせませんでしたね。私の役は中尾彬氏がつとめてくれましたがー。
平さんも何かで長い間関係をこじらせたままでしたが、やがて復縁して何本もいい作品をつくられました。当時、仲人迄蜷川夫妻にして頂いた私としては忸怩(ジクジ)たる思いでしたがね。しかし、再演も含めて五本、蜷川さんの舞台に立てたのは俳優としての貴重な財産になっています。遠くロンドンの地で「マクベス」を時代劇で演じ大拍手を受けた市村正親さんは幸せな俳優さんですね~。
私も、「リア王」を大切な財産として、来年からも演じ続けていきたいと思います。出来れば、横内流のマクベスも演じてみたいなあ~!?
10月30日、午後7時半。横内 正