まずはじめに、すべてのブログ内容はあくまでも「個人的な見解」であることを明記しておく。

 

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さてさて、今年度はみなさんの現場に新卒採用はありましたでしょうか?

 

おそらくですが中小企業であれば「もう三ヶ月も経ったんだから、そろそろ一人で印刷(オペレーション)できないのか?」と経営陣や上司から言われている頃かと思います。

 

自分が新卒で働き出した頃は「紙積み三年」とか普通に言われ、丸々1年間ひたすら紙積み作業をしていた記憶がありますが、最近は機械のオートメーション化が進み、感覚的にですがだいたい3ヶ月くらいが「出来るようになるポイント」になっているような気がします。

 

あくまでも「個人的な見解」ですが、中小企業で通常業務をこなしながら新人教育をしつつ、たった3ヶ月で「プロとして恥ずかしくない」レベルのオペレーターを育成するのは不可能でしょう、たんなる「スイッチマンオペレーター」であれば即日でもなれるでしょうけど。

 

話がちょっと逸れましたが、本題は新人教育をどうやって進めていくか?

 

各会社、各オペレーター、それぞれに指導方法や方針があって良いかと思いますので、あくまでもひとつの参考までに。

 

といっても新人教育に関しては、印刷に関する指導よりオペレーションをする上で大事にしている姿勢や考え方に重点を置いています。

 

そのポイントとは

1:怪我(危険な事)をしないこと

2:汚れないこと

3:汚さないこと

この3点だけですかね。

 

この3点がクリア出来ないうちはオペレーションに関する指導は一切しません。

 

補足ですがこのほかに「最初の1年間に限り何度でも同じ質問をしても良い」「言葉として【いや・でも・だって】の3つは言わない」この2点も必ずセットで伝えるようにしています。

 

では、まず1に関してですがこれは印刷どうこうではなく、現場作業をする上ではどんな業界・業種でも同じことかと思います。

 

怪我をすること・怪我をするような行動をすること、どちらも現場作業者としては失格ですね。

 

ちなみに、印刷オペレーターの怪我で一番多いのは紙や刷版での「切り傷」、その次がステップやパレット等での「打ち身」かなーと思いますが、どちらにも共通して言えることは「慌てないこと」でこの怪我のほとんどが予防が出来ると思います。

 

素早く作業することは必要ですが、慌てることは意味がありません。

 

慌てるタイプはトラブルが発生すると「パニック」になりどんどん状況が悪くなる一方であり、最悪の場合は命を落としたり片腕が無くなったり、はたまた機械に致命的なダメージを与えたり。

 

このようなことを起こさないオペレーターを育成する為にも、第一歩として「怪我をしないこと」を1番に掲げています。

 

次に2に関してですが、これは主眼が「自分自身」になります。

 

基本中の基本「汚れなければ汚さない」を実践出来るかどうかがポイントであり、「手が汚い」「作業服が汚い」状態を脱却出来ないうちは次の指導には進まないようにしています。

 

手が汚れるとその手が触ったところが汚れる、服が汚れると知らず知らず機械のカバー等が汚れる、悪循環ですよね。

 

最後に3に関してですが、これは2からの発展形?みたいな感じで主眼が「自分以外」になります。

 

自分さえ汚れていなければ良いというわけでは無く、機械も汚してはいけません。

 

インキを壷から取り出す時、インキ缶の周りにインキが垂れてしまっているのをそのまま放置するとか、洗浄液がちょっとこぼれたのを拭き取らないとか、ちょっとしたことですが大事なことでもあります。

 

とはいえ、最初からいきなりなんでもかんでもうまくいくわけがありません、ものには順序と段階というものがあります。

 

いきなり最初からうまくは出来ないまでも、まず最初の一歩は汚れたらすぐに洗う、汚したらすぐに拭き取る、こういった習慣作りが大事かなと。

 

「怪我をしない」「汚れない」「汚さない」

 

何度も言いますが、この3点がクリアできさえすれば入社1ヶ月だろうと技術指導に入る可能性もありますし、逆に2年3年経っても「お手伝い」のままの可能性もあるわけです。

 

とは言え、過去にこの条件をクリア出来た新人はほんの数人ですので、あまり良い方法では無いのかもしれませんね。

 

ですので、スイッチマン指導ならたくさんしてきましたが、新人に対するちゃんとした技術指導はほとんど経験がありません(笑)。

 

あくまでも「個人的な」新人教育の手順ですので参考までに。

 

ちなみに、自分自身はというと・・・まったく汚れないし汚さないので、お昼ご飯前に手を洗う必要も無いくらいです(殺菌という意味で手洗いはしますが)。

 

手に切り傷も無ければ爪の間にインキが入っているようなこともあり得ません。

 

むしろ手がキレイすぎて「ちゃんと仕事してるのか?」と疑われるくらいですからねー。

 

だからといってオペレーターとしてそれほど優秀なわけでもないですが。

 

優秀なオペレーターは自分も機械もきれいですが、自分も機械もキレイにしているから優秀なわけではありませんからね。

 

あ、最後になりますがちょくちょく両手にグローブをはめたままで洗浄作業するオペレーターを見かけますが、アレはどんなに印刷が上手でも「個人的な見解」としてはオペレーター失格の論外です。

 

 

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