まずはじめに、すべてのブログ内容はあくまでも「個人的な見解」であることを明記しておく。
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<変な地汚れ?>
さて、だいぶ夏っぽい季節にさしかかり、オフセット印刷の大敵「真夏の猛暑」がせまってまいりました。
空調環境が整っていない印刷工場ではインキがタラタラに垂れ、コンプレッサーやブロワーの熱が籠もり、給水タンクの冷却器がまわりっぱなしでちょっとフィルター掃除を怠るとすぐにオーバーヒート寸前なんてことも・・・、おまけに自分も汗だらけ。
とは言いながら、一般的には真冬を嫌がる人のほうが多いかもしれませんね、個人的には真夏のほうが嫌いですが。
なぜか?
比較すると温度のバランスが取りやすいのがまだ真冬だからです。
ではなぜバランスが取りやすいのか?
理屈は簡単で、お湯を沸かす時を想像してみてください。
例えば温度を60℃で安定させたい場合、冷たい水の状態(真冬の印刷機)から徐々に温度を上げていき、60℃付近になったら火を細めて60℃のお湯をキープするのと、すでにお湯が60℃を超えている状態から火を細めることが出来ない状態(真夏の印刷機)で差し水をしながら60℃をキープするのとどちらが楽チンか、というような感じでしょうか。
「エネルギーは加速するより減速させるほうが難しい」なんてのはごくごく当たり前のことなので印刷機(印刷環境)にも当てはめることが出来ますよね。
で、本題ですがなぜ熱の話をしたかというと、以前お世話になっていた印刷会社で働き出したばかりの頃、当時機長だった子から「3胴目だけ変な地汚れが止まらない」というトラブル相談を受けたことがありました。
細かい状況は省きますが、確かに印刷物を見るとクワエ側の柄にギリギリ入るか入らないかのところがうっすらと地汚れをしています。
特に原動側(機械の表示だとD側かな?)が酷く、ものによっては絵柄の中まで地汚れがあり、湿し水を多めに出すことで対処していたわけですが、とりあえずニップかな?ということで確認したところなんともない。
んじゃローラーが古いのか?いや、まだなんてことはない。
メッキローラーの保水能力が落ちてる?磨いてみたけど変化無し。
うーむ、インキが過乳化してる?ローラー洗浄&インキ入れ替えしても効果無し。
と、ここで三種の神器登場「非接触型温度計」であちこち温度を測ってみると・・・3胴目だけやたらと温度が高いじゃないですか。
余談ですが、個人的な三種の神器とは「ルーペ・非接触型温度計・pH計」のことです。
全部自前で買い揃えた物ですので、そんな高性能の物ではありませんけど。
ちなみに、1ミクロン単位で計測出来るスケールメーターも持ってます。
で続きですが、具体的には3胴目だけ平均で5℃近く高い、しかも原動側が際立って高かったわけです。
こりゃ汚れるわなー、なんでだろうなーと思って周りをキョロキョロ・・・、コンプレッサーやらブロワーが3胴目の真横に集中しているじゃありませんか、向きも悪くしかも壁際で。
ひとまず機械との間に衝立てをしてみたところすぐに温度が下がり始め、他の胴より多少高い程度まで落ち着いたところで印刷開始、見事に地汚れ無し。
おそらくですが、時期的にちょうどお盆明けだったことから考えると、長期休暇の前に大掃除をしてコンプレッサー周辺をキレイにした際に位置関係がちょっとおかしくなっていたのだと思います。
普段何気なく過ごしていると、こうしたちょっとしたことを見逃しがちになりやすく、トラブルの原因がつかみにくくなるので、常日頃から印刷機のコンディションとともに、周辺環境の変化にも気を配るべきですね。
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