まずはじめに、すべてのブログ内容はあくまでも「個人的な見解」であることを明記しておく。

 

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<光輝性インキって?>

 

さて、今回はオフセット印刷業界における光輝性インキの存在意義について「個人的な見解」を書いてみる。

 

そもそもオフセット印刷には本来的な意味で「光輝性インキ」と呼ばれるものがほとんどありません。

あるのは「金」「銀」「パール」系くらいでそのどれもがあくまでも「色調」として存在するだけであり、本物の質感からは遠く離れたものでしかないのです。

 

ではなぜオフセット印刷用の光輝性インキがこの程度しか存在しないのか?

これまた答えは単純明快で「本来、光輝性インキと呼ばれるインキに含まれる顔料はサイズが大きすぎてオフセット印刷方式ではうまく転移しない」からなのです。

 

では光輝性顔料とはどれくらいのサイズがあるのか?

使用用途によってもサイズは違いますが、おおよそ5μ~60μくらいが一般的かなと思います。

大きなものになると200μとかあるらしいです。

これに対して、オフセット印刷におけるインキの膜厚は最大でも2μ前後・・・。

わずか2μの膜厚の中に5μ以上ある顔料がうまく転移するわけも無く、こういった物理的な理由からオフセット印刷用の光輝性インキはほとんど存在しないのでしょう。

 

とはいえ、顔料のすべてが丸っこい形状をしているわけでなく、例えば厚さが2μで面として10μの薄っぺらい箔のような顔料がすべてペタッと貼り付くような雰囲気で転移することが出来ればなんとなかりそうな気もしますが、どうなんだろ?

ここらへんは今度インキメーカーとお話をする機会があったら聞いてみるとしよう。

 

と、まあそんなこんなでオフセット印刷では光輝性が欲しい案件の場合にどうしているのか?

これはもう完全に発想の転換で、印刷物として光輝性をインキで後付けできないのなら、もともと光輝性のある原反を使えばいいじゃないか!というわけです。

 

例えば、全体的にゴールドの輝きが欲しい案件の場合、ベースの原反を金色の蒸着紙等にして、文字やイラスト等が必要な部分にだけ白インキをベースに印刷してからその上に通常印刷をするわけです。

こうすることで、全体としてはインキの無い部分が金色にキラキラと輝く製品が出来るわけですね。

 

例えば、キラキラしたカラー印刷という案件の場合、ホログラムやラメっぽい表面加工がしてある原反に白インキを使わず直接カラーのみを印刷することで、透過性の高いオフセットインキであれば印刷面の下地もキラキラ見えるようになるわけです。

 

ほかにもオフセット印刷機にインラインでコールドフォイルを使うという方法もあります。

 

こういったさまざまな印刷以外の方法が確立されているために、わざわざ無理してうまく印刷出来ない光輝性インキを作る必要がないのでしょうね。

 

というわけで、オフセット印刷における光輝性インキには存在意義がほとんど無いという結論に至りました。

 

「餅は餅屋」という言葉がありますが、こういった光輝性インキがどうしても必要な場合は、この手のインキが得意なスクリーン印刷等にお任せするべきですね。

 

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