まずはじめに、すべてのブログ内容はあくまでも「個人的な見解」であることを明記しておく。

 

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とあるお仕事での色調不良。

 

当時お世話になっていた印刷会社では印刷機のサイズが菊半裁(通称ベビー)までしか印刷の出来ない機械だったので、大判のポスターなど大きなものは外注さんにお願いしていました。

 

いつだったか覚えていませんが、民主党が勝った選挙の時のこと。

選挙候補者のチラシみたいなもの・リーフレット・小さなポスター・大きなポスターの4点セットでの受注に対して、当然のことですがこの大きなポスターだけは自社での印刷が出来なかったので外注さんにお願いすることになったわけです。

当時はまだ油性印刷をしていたので、選挙ポスターで使われるユポなどの特殊紙なんかは印刷してから何日か乾燥をさせないと後加工が出来ませんでした。

 

で、事件が発生したのです。

 

先ほど述べたように、ユポは何日か乾燥させないといけなかった為、納期的に自社での小さなポスター等の印刷と外注さんでの大きなポスターの印刷がほぼ同時進行になるスケジュールとなり、当然のことながらサイズが違うだけで同じ内容の印刷物、色見本として自社で出力したプルーフを外注さんにも渡して「このプルーフに色を合わせてください」とお願いしました。

 

前回、記事にしたことに少し絡んできますが、基本的に自社のCMSルールに乗っ取って出力したプルーフに対して外注さんが色を合わせることは基本的に無理なわけです。

ですので、まずこの発注の仕方が良くなかったということも原因の一つなわけですが、さらに輪をかけて外注さんが刷ってきたものにも問題があり、基本的に色が合わないとしても一応の色見本を渡したにも関わらずかなり違った色調で納品されてきたのです。

 

あわてて外注さんに連絡を取り、自社まで来てもらって事情を聞いてみたところ、ちょっとびっくりする内容が返ってきました。

 

「どうです、ウチの印刷物はすばらしいでしょう!」

「これはプルーフの色調がおかしいので、正しい色で刷り上げておきました」

 

・・・、個人的には呆れてモノが言えませんでしたねー。

確かに、その自社プルーフは自分の目から見てもちょっと色調バランスの崩れた設定になっていました。

自分が入社する前からその基準でプルーフ&印刷がされてきた経緯があり、自分も何度かプルーフのベースとなるICCプロファイルを作り直したいと提案はしていましたが、コストがかかることなのでプルーファーを入れ替えるタイミングまで待つことになっていたのも原因としてありますが、良い悪いは別としてとりあえずそれに従って仕事をするのがルールです。

なにが「すばらしい」か、なにが「正しい」か、それを決めるのはエンドユーザーであり発注元が決めることであって、受注側が手前勝手に決めることではありません。

少なくとも、エンドユーザーは自社で出力したプルーフを見て確認し色調に関してOK(校了)を出したわけであって、印刷屋が手前勝手な基準でこれで良いと思うものにOKを出したわけではありません。

手前勝手な基準の100点がエンドユーザーの100点とは限らないわけであり、これはある意味「品質の押し売り」と変わらないわけです。

少なくともこの件に関して言えば、自社で出力したプルーフをエンドユーザーが100点としたわけですから、そのプルーフよりどれだけ「きれい」だろうと、どれだけ「すばらしかろう」と色調が違えば80点60点と減点されていくだけで120点とはならないのです。

 

②につづく

 

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