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工場見学会の感想~火力発電所編

こんにちは! たく兄ぃです。

昨日は工場見学終わったあと気分が良かったのでそのまま飲んでしまい、ブログ更新できず。てか今日も飲みに行ってしまったけど、工場見学で見た感触を忘れないうちに記事UPしとかなきゃと思って、ハイテンションで書いています。


工場見学会は午前、午後の二部に分かれていて、それぞれ中部電力川越火力発電所、シャープ亀山工場でした(ともに三重県)。

見学会は盛りだくさんで、とてもブログの1記事で紹介できるものではありませんので、私の目で見て面白かったところと意外だったところを紹介しますね。


まずは中部電力川越火力発電所。総出力480.2万kWで、火力発電所としては世界一の出力を誇ります。

ここでは燃料としてLNG(液化天然ガス)を使用しています。発電機は1~4号系列まであり、そのうち1,2号系列は「超々臨界圧二段再熱方式」(熱効率46.3%)、3,4号系列は最新の「コンバインドサイクル発電方式」(熱効率53.9%)という発電方式を採用しています。

私が見たのは、3号系列のコンバインドサイクル発電。LNGを燃焼させ1300℃という高温の燃焼ガスでガスタービンを回します。排ガスは依然として600℃の高温を持つため、排熱回収ボイラで蒸気を発生させて蒸気タービンを回します。このように排熱を有効利用することで高効率を達成しています。

ちょうど3号系列の7番機がメンテナンス中でしたので、ジェット機のエンジンのような巨大なタービンをこの目で見ることができました! 一枚で高級車が買えてしまうというタービンブレードが数百枚も使われています。なぜこんなに価格が張るかというと、すべては信頼性のため。超高速回転をしているので、回転中に一枚でもタービンブレードが千切れたら、タービン室を突き抜け、下手をすると遥か数キロ先までブレードが飛んでいくらしいですよ。鋳巣のない高度な鋳造技術と全数超音波検査、精密な加工技術、さらに日々のメンテナンスがその信頼性を支えているのですね。

意外だったのは、音が小さかったこと。タービンの横で普通に会話できます。これはとりもなおさず、高効率であることを示しています。なぜかというと、音が大きいということは、燃料エネルギーが電気エネルギーにならず、音波エネルギーとして無駄に発散してしまっていることになりますから。一つ一つの部品が高精度に造られ、回転軸のアラインメントや重心が超精密に調整されているのでしょう。

発電機近くに人はほとんどいなくて、見かけたのはウルトラ警備隊の基地のような中央制御室に7名、あとはメンテナンスに数名でした。その代わりエネルギーインフラだけあって、発電所入口のセキュリティは厳しかったです。たぶん守衛さんのほうが多いのではないでしょうか?

自動車に比べて原理や構造は単純ですが、高効率と高信頼性を達成するために、きっと多くの技術ノウハウが詰め込まれているんだと思います。残念ながら半日の見学ではその感触くらいしかつかめませんでした。


午後の部は同じく三重県にあるシャープ亀山工場の見学です。ちょっと長くなってしまうので、次回記事にて紹介します!


ここまで読んでくれてありがとうございます。最後にどちらかお好きな方を押してくださいね!

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