母の不倫の話です


私が中学生の時の話
週に1〜2回くらいかな
母は夜出掛けるようになった
その時の、私達の夕飯は決まって母が仕事帰りにスーパーで買ってきた惣菜だった
そしてお土産には必ず神戸屋の大量のパン

そんな日々が続く中、母にはきっと彼がいるって思うようになった

ある日、母に聞いてみた
『お母さんって、彼氏いるの?』

言いにくそうにしていたので
『お母さんに彼がいるなら嬉しい』
『お父さんもきっと喜んでくれてるよ』

すると母は
『仕事関係の人で食事する人ができた』
って照れくさそうに話していた

その時、素直に嬉しかった

お父さんが亡くなって悲しかったし、寂しかった
けど、それ以上にお母さんが大変そうで、可哀想だった

私は自分が寂しいっていうより先にお母さんのことを考えてたと思う
母親しかいないから…って言われないようにしっかりしなきゃ、恥ずかしくない子供にならなきゃって思ってたと思う

だから母を支えてくれてる人がいるってわかって素直に嬉しかった

お土産の神戸屋の大量のパンはその彼からのものだったってその時知った


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