卒業までのカウントダウンが「0」となり、君達が3年間で一番輝く日がきました。
この3年間で、人間的にも大いに成長を遂げ、1つの時代が終わり、新しい時代への旅立ちの日です。しかし、ここにたどり着くまでは、数多くの悩みや苦しみ、そして悲しみを乗り越えてきました。それは、決して平坦な道ではなかったと思います。人間は苦難を乗り越えた分だけ、成長を遂げるものです。
特に1年生の時には、精神的にも弱く、向かう勇気が薄れ、折れたりへこんだりした自分がいたのではないでしょうか。時には、1人になって声を殺して涙を流した日もあったことでしょう。また、当たり所がなく、親に当たり散らし、困らせた日もあったことでしょう。クラブ活動では、色々とやりたいことを諦め、休みもなく真剣に取り組みました。運動部においては、1年生の時なら休んでしまうケガでも、上級生となれば目標を遂げるために妥協はできませんでした。そして、意地とプライドを掛けた3年生最後の「負けたら終わり」の公式戦。また、文化部においても失敗は絶対に許されない集大成の発表会。仲間と先生と保護者と最後に流した涙は、一生忘れることができない涙であったと思います。本当によくがんばりました。しかし、ここまでくるには、自分ひとりの力だけではなかったと思います。自分のために、共に悩み泣いてくれた保護者や仲間がいたからこそできたのだと思います。「新友」が「親友」となり、「心友」となった友は、一生の友となるでしょう。感謝してください。特に保護者には、照れずに自分なりの言葉でよいから、感謝の気持ちを伝えてください。
人は、今の自分が平和で安定していれば、過去の大変だったことを忘れがちになります。昨年の大震災のことを思い出してほしいです。津波の映像を見た私達は、目を疑いなからテレビの画面を見ていました。たくさんの人が亡くなり、家や車や思い出まで流され、泥だらけの姿で必死に肉親を捜している人々。思い出すだけで涙が出てきます。自分達はあの人達のために、何ができるだろう。今、自分達ができることは何だろう。人間とは何か、命の大切さとは…心が動きました。それは、日本人だけでなく、人種を超えて世界中の人々が動きました。
中国や韓国の方がすぐに来て、アメリカは空母を三陸沖に停泊し、世界中の人達が救援や支援をしてくれました。私達も、諸事情があったとしても、計画停電や節電に協力しました。ささいなことかもしれないが、人の立場に立ち、人を思いやる心を持ちながら、人に貢献できる人間にならなければいけないと感じさせられました。旅立つ君達も、あの時の事を忘れずにしっかりと歩んでもらいたいと思います。
この3年間で、得たものは大きく、すべて君達のかけがえのない財産です。これからもたくさんのことを勉強してください。すぐには成果が現れないかもしれませんが、勉強しなかったら、ずっと成果はでません。「どうなりたいか」よりも「どう生きるか」が大切です。素直な心と謙虚な気持ちを持ち、決して諦めない姿勢が、君達の道を切り開いてくれると信じてます。
私は、君達と過ごした熱い3年間を「誇り」に思います。私自身も成長ができ、君達に心から感謝しております。本当にありがとう!そして、いつまでもお元気で、さようなら....。
2012.3.8(木)
東海大学菅生高等学校27期生3学年学年通信 最終号より