先日のMoney誌に「今回の大統領選は『限られたパイを如何に分けるか』というのが民主党のオバマの主張であり、一方、『パイ自体を成長によって大きくしよう』というのが共和党のマッケインの考え方」といった趣旨の記事がありました。
共和党の「パイを成長させる」という考えは、1980年代のレーガン大統領の時代からあった、「自由競争により経済を成長させ、結果として全体が成長による恩恵に浴する」という考え。現在のブッシュ政権も基本的にはこの考え方を引き継いでいます。
普通に考えれば、「限られたパイを奪い合うか、パイ自体を大きくするか」と問われれば、「パイが大きくなる方が良い」と答えるでしょう。
でもここにきて、環境問題(=資源問題、人口問題、温暖化問題、等々)がクローズアップされ、成長を重視する考え方に疑問を呈するアメリカ人が増えてきたというのが世論調査でオバマ優位と報じられている理由ではないでしょうか。
折しも、金融市場の混乱で平均的なアメリカ人が1年かけて稼ぐ所得を1日で稼いでしまう証券マンがクローズアップされたり、「自由」の行き過ぎが批判されていることも民主党有利に働いているかもしれません。
選挙戦終盤になって「ブラッドリー効果」なんてものも出てきていますが、自分の駐在経験に照らしても人種的偏見が根強く残っているアメリカで、黒人最初の大統領が誕生するかどうか。


