もうすぐで二歳を向かえる息子に、ここまで元気に成長してくれたことに感謝し、私自身もやっと父親らしくなってきたなと自信がついてきた、そんなある日の出来事である。

 

 私の妻は、頑張り屋で何事にも真面目に取り組む性格であり、息子がすくすく育ってくれているのは、ほとんど妻の功績だろう。今日も息子と一日楽しく遊んでくたくただろうに、私が会社から帰って来たときには温かいご飯が用意されていた。心の中で妻に感謝し、美味しいご飯とともに、楽しい夕食の時間を過ごしていた。しかし、何気ない会話からの妻の一言は、私のこれまでの価値観を変える強烈なものだった。

 

ニコニコ(妻)

「〇〇(私)は、自分の好きなことだけして、家族は二の次だもんね〜」

 

この言葉の裏に日々の妻の恨みが隠されていたかどうかは私の頭では判断できなかったが、なにより、妻と共にこの二年間頑張ってきたという自負は、どうやら私だけが抱いていた幻想に過ぎなかったらしい。

 私はどちらかといえば好きな仕事をしている。しかし、それ以上に、家族みんなが安心して暮らしていけるようにお金を稼がなくてはならない、そのためには嫌な仕事だって引き受けなくてはいけない、そんなプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、日々もがいている。どうやら妻から見た私は、能天気に趣味に没頭しているくらいにしか見えなかったようだ。

 

 読者の方に誤解を与えるといけないため、はっきりと言わなければならない。妻の一言で私は怒ってはいない。それよりも衝撃だったことは、私はこの二年間、育児に全く向き合ってこなかった(向き合っていないように見られていた)ということである。このままではまずいぞ、私の母が父によく言っている言葉を妻から言われる日も遠くはない、と私は思った。その父は、昔は亭主関白(家族のために必死に働いていたんだと今なら理解できる)だったが、家庭を母に任せきりにした多少の罪悪感がおそらくあるのだろう、今やATMのようにお金を引き出され、毎日45L 二袋を抱えて片道5分のゴミ集積所まで運んでいる。私の育児に対するお粗末さは遺伝なのだろうか。いや、私はこの負の連鎖を断ち切らねばならない。息子にも遺伝してほしくはない。

 

 この日、私は変わろうと決意した。使えない夫なりに、もがいてみようと誓った。このブログでは、子育てや家庭内で勃発する問題に対して、私がどのように取り組んできたか、または取り組んでいるのか、を紹介していこうと思う。私の試行錯誤が、この世知辛い世の中で安らぎのある素晴らしい家庭を築こうと頑張っている方々の励みになれば幸いである。

 

 夫婦間での意見や考えの違いはよくあることであると思う。上述したように、私の思う父親の理想像(私が勝手に十分だと思っていた育児への姿勢)と妻が私に求める父親像にはギャップがある。毎日一緒にいるにも関わらず、なぜ、このようなギャップが夫婦間に生じてしまうのだろうか。私が思うにコミュニケーションエラーが原因だろう。男というのは、話すことにすら面倒くさいと思う怠惰な生き物である。加えて、男の声は非常に聞き取りづらい。妻が台所で換気扇をかけていたら、子供が泣いていたら、父親の声はノイズであり、何も話していないのと同じである。そこで、私は普段から妻に話しかける声のボリュームを大きくすることにした。これで少しはコニュニケーションがスムーズになり、私の言葉も妻の心に届くだろう。

 

Today’s tip

    

男の声はほぼノイズ。はっきり、大きな声で語りかけよう!!

 

 後日談。慣れないことをしたせいか、喉を痛めてしまい、風邪を引いてしまった。体が重く、頭痛がひどい。しかも、息子の二歳誕生日の一日前である。妻も息子も家族での誕生日会を楽しみにしている。頑張れ、父親。つづく。

 

*監修 妻

この内容はすべて妻の監督のもと、添削及び修正いただき、許可を得た後、投稿しています。