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暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
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この出だし、なんとなく「失われた時を求めて」チックですね。
紅茶にマドレーヌを浸したところで過去を思い出すと言うあの有名なシーン。
って言うかマドレーヌすでに柔らかいのに
どうして紅茶に浸したりするのかしら...
と言う疑問は置いておいて(笑
絶賛村上春樹週間継続中。
もはや月間。
ちなみにこの本は再読です。
流行ってる頃に読んだんですね、たぶん。
(覚えてない)
今改めて読み直し、今だからいいことがたくさんありました。
渡辺くんと直子が歩いた道のりをGoogleMapで辿ったり。
その時々に出てくる音楽をYouTubeで聞いたり。
こう言うのは流行ってた当時には想像するしかないことだったからなぁ~。
地理もよく分からなかったし...
でもおかげで二人が相当歩いたと言うことがよく分かりました。
この後、短編「蛍」も読んだのですが、まるっと一緒なんですね。
寮に住んでいて、右翼気味で、国旗掲揚が毎日会って、
なんか橋の写真を飾る同室の几帳面な男性がいて...
えーっと内容について。
主人公と直子と緑、3人の関係に加えて
なぜか年上のレイコさんまで絡み合い、
淡々と見せながらもその実ぐちゃぐちゃの恋愛模様です。
こんな男絶対いやだわw
でももし直子が健康だったら...
準備していた彼女との生活を始められたら...
...ないなww
直子が健康ならここまで惹かれなかっただろうし。
彼女と生活してもどうせ緑との関係は継続するでしょ?
すっごく大事な人、って言ってたし...
うんと、よく分かりませんよ。
淡々とした文章にはちょいちょい性的な表現が挟まれたり
それが結構生々しかったり
なんか青い感じのする小説でした。
「直子」という名前は「風立ちぬ」の「菜穂子」さんから
インスパイアされているのでしょうね、多分。
レイコさんの話に出てくる、完璧美人の13歳の女の子が気になります。
この子のその後をぜひどこかで見たい...
で、村上春樹の作品を読むといつも思う。
生活感がなく、おシャレであることが第一条件。
音楽や食べ物にはあふれているけれど、
そこには邦楽やJ-POPはなく、
納豆や煮物は出てこない。
あくまで洋楽、クラシック、ジャズ、
お酒はバーでしか飲まないし
遊びはビリヤードだし...
昔のトレンディドラマか?ww
ただでも、そう言う世界観が憧憬の眼差しで迎えられた時代も確かにあったし、今でもその傾向は絶対にあるけど。
ここまで徹底されると逆に違和感も感じたり。
とは言え、作者の豊富な知識の片鱗を勉強させてもらえるのでとても参考になります。
たくさんの音楽を聴いて、たくさんのおいしいものを食べて、
でないとしっくりと来る音がすぐ出てこないでしょうから...
クラシック、ジャズ、ビートルズ。
全部勉強になりました^^
今ねじまき鳥にチャレンジしてますが
ここでもクラシックの勉強が出来ます~
耳でも楽しめる作品だったので内容はともかく☆3つで!