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内容(「BOOK」データベースより)
「筑紫の女王」と呼ばれた美しき歌人・柳原白蓮が、
年下の恋人、宮崎龍介と駆け落ちした、世に名高い「白蓮事件」。
華族と平民という階級を超え、愛を貫いたふたりの、いのちを懸けた恋―。
門外不出とされてきた七百余通の恋文を史料に得て、
愛に翻弄され、時代に抗いながら、真実に生きようとする、
大正の女たちを描き出す伝記小説の傑作。
第八回柴田錬三郎賞受賞作。
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いや~、久しぶりの人物モノでした。
林真理子さんは得意な作家さんでは正直ないのですが...
さすが大御所、ぐいぐい読ませてくれました♡
とは言え、やはりちょっと女性ならでは?の意地悪な視点も気になったり。
嫉妬心がちょっと醜いな的なところはありましたけどね。
でもきっとそれも「りありてぃ」っぽくてよいのでしょう。
朝ドラ「花子とアン」では仲間由紀恵さんが演じていらっしゃいましたね。
えーと見てないので何とも言えないんですが(笑、
きっと「美貌の歌人」にぴったりだったろうなぁ~。
(「ごちそうさん」は見たいけど、こっちはなぜかあまり見たい気にならない...
「あまちゃん」はDVDでクリアしましたw)
もちろんこの作品は朝ドラとは関係ありません。
野卑な炭鉱王は、ドラマでは哀愁漂う吉田鋼太郎さんが演じて
女性ファンの気持ちをがっちりつかんでらっしゃいましたね。
この作品でも、野卑な炭鉱王と揶揄されがちなご主人が、
ときどきかわいく愛おしい存在にも思えるような表現をされております。
もしかして、女性はこう言った男性に弱いのかも?
強さと弱さを持ち合わせているような男性に...
この作品は、白蓮と恋人との書簡を基に作り上げられた作品とのことで、
背景やリアリティはすごく伝わります。
この書簡がまた、熱い...
文人が書くからなのか?
抑えた気持ちを文章によってのみ表現できるからなのか?
本当人妻とは思えない、ドキドキさせられる表現がたくさん。
小説はその補足として読んだ方がよさそう。
多ただ、書簡も後半部分に少し出るだけ...
3/2くらいは九州での人妻としての生活だったような。
二人の関係が始まるのもなんか唐突に感じてしまいました。
ただ、ちょっと白蓮さんが嫌な感じもあったのが気になるかな。
美に執着しすぎてるように思うし、他人の眼の中で生きているかのよう。
そしてそれほど美しくない義兄弟や義理の娘たちを愛しながらも見下しているような...
不倫の恋とは言えそれを成就させるのは、時代の下った現代でさえ難しい。
それをしっかりと成就させ、つらい逃避行はありながらも
宮崎は死ぬまで彼女を愛し介護しその死を看取り...
そんな人生を歩めたのも、勇気と決断力をもった女性だったから。
そして本当の運命の人に出会えたからなのね♡
でも彼女の生きざまは本当に、女性の憧れかも知れない。
誰でも一度は、「ここではないどこか」へ情熱的に連れ去ってくれる人、
を夢見たりするものだから。
だからこそ、今でも色褪せない輝きを持って
人々の興味を引き続けているのかも知れない...
...と、最後は少女っぽく締めておきますw