(wikipedia)
辻仁成さんの恋愛小説。
2008年には、辻さんの奥様である中山美穂さんを沓子とし、映画もありました。
なぜか制作は韓国と言う

まあいろいろあったらしいですね。
現実離れした生活やなんかが、とてもこの人らしいとおもってしまいました。
ないだろ!それ!的な

めっちゃ金持ちで美しい女。
それに強引に求愛され、それに引きずられるように彼女を愛するようになって行く男。
そして豪華なホテルでの現実感のない生活。。
ほんと、ないでしょ、それ

男の願望でしかない気もするけどねー。
すっごい美人にいきなり部屋で襲われたりとか、
その彼女が超のつく金持ちで豪華な食事や旅行を一銭も使わずさせてくれたりとか、
彼女が何年も彼のことを思い続けてたとか、
沓子が悲しく辛い思いをしながらも、ちゃんと彼の結婚前までに別れてくれるところとかねー。
ないよねー

人はないものに焦がれる。
ふるさとは遠きにありて思うもの、決して手に入らないからこそ美しく思い、それを手に入れていればと後悔する。
そういう意味で彼らは残りの人生全てを棒に振った。
美しい状態で別れたからなおさら。
それは自分のエゴであって、周りの人たちにも不幸なのに。
何も言わなかったから、ばれてないから、だからいいってものじゃない。
そうやって何かを隠しながら生きて行く上で必ずほころびは出ている。
周りが賢くも黙っていただけだ。
ほんとに、そんなわけないでしょう。
いやでも、そういう恋愛を否定する訳では全然なくて。
でも女性の立場から、そんなんないわ、と思うだけ

だいたいにおいて恋愛に感傷的なのは男性の方が多いワケで、だからこういう願望もあるんだろうなとは思う。
でも、自分だけ幸せな家庭生活を送りながら(彼女のことを思っていたから完全な幸せではない、などと言うのは男のエゴです)、彼女だけは俺を思い続けてくれてるはず、と言うなんとも身勝手な

そして綺麗に別れたつもりになってる男がむかつくわー

。。いや、もう、やめにしよう

とは言え、ストーリーの音楽的な進み方、時折ふっと空を見上げるような表現、美しくて素晴らしかった

主役の沓子は、ほんとうに中山美穂さんそのままの美しさですね。
小柄ながら細身で、黒髪に炎のように輝くその瞳。
妖艶ながら貞淑、明るいのにどこか影がある感じ。
女の私でも惹きつけられてしまいそう

その、強い沓子の最後にかけてのわがままや意地悪は、なんだかとても可愛らしく、愛おしい。
でもその沓子でさえ、好青年が婚約していなければ、あっさり彼女の手に落ちて婚約を解消したりしていれば、これほど恋に落ちることもなかったのでしょう。
頑張ってもダメだから、手に入らないから余計に欲しくなる。
もし好青年があっさり彼女の魅力に陥落し、婚約解消に至っていれば、利用しただけで済んだはずなのに

それにしても沓子。
別れた旦那に復讐しようとしている段階で、相当な女だとわからなきゃいけないよ、好青年

そりゃーいろいろあるけどさ、やっぱ何年もたって復讐しようとするとか尋常じゃないし、幸せな生活を送ってない(引いてはまともな男に当たってない)証拠だし、嫉妬深く執着心が尋常でないのもわからなきゃダメだよ

だからこそ25年もそれ以上も、死ぬまで
思いつめることができるんだろうけど。。いずれにしろちょっと厄介な女であることは間違いない

そしてそんな女が結婚生活を邪魔しなかったなんて。。
ほんと都合の良いお話でした

ああ。。最後まで褒められない。。
だから私恋愛小説に向かないのよね

あ、でも、映画は見てみたい。
できれば男性と一緒に
