こんばんは
アルケミー 松原雅子です。
井の頭線で渋谷に向かうとき、
改札に近い先頭車両に乗るのですが
運転席の後ろに張り付いて、
続いている線路と
流れていく風景を見るのが好きです。
見ながら、
「ああ、これを
あの子に見せてあげたいな」
と思い出す子がいます。
保育士資格取得のための施設実習で、
児童養護施設に行ったときのこと。
幼稚園年長の男の子で
電車が大好きな子がいました。
成長とともに何度も手術が必要な
障がいがあって、
定期的に、札幌の大きな病院に
受診に出かける必要がありました。
児童養護施設では、できる限り
保護者との生活に近づけるように
様々な体験を暮らしに入れようと
頑張っています。
それでも、経済的に
特急列車で遠くまで出かけるというのは
難しい事です。
その男の子にとっては、
病院は痛くて辛くても
行きと帰りに乗れる特急は
とてもとても楽しみだったのですね。
夜勤実習でその子のいる
幼児さん部屋についていたら
彼は夜中にむくりと起き上がって
「特急?特急乗る?!」
と大声ではしゃぎだし、
「まだ夜だから、特急も寝ているよ」
と言ったら、納得してまた
こてんと眠っていました。
もう10年近く前のことで、
その男の子は中学生になっているはず。
もう、手術はしなくて済むように
なったかなぁ、
そうだったらいいなぁ、
と思いつつも
特急に乗れなくなったら
がっかりしちゃうのかもなぁ
とも考えます。
渋谷に向かう井の頭線の風景を
眺めながら、
あの時のあの子に
この風景を見せてあげたいな…
そんな風に思うのです。
特急が好きなだけで、
在来線は
興味がないのかもしれないけどね
