柳宗悦
「開カレツルニ叩クトハ」
聖書の言葉から来ている。
「叩きなさい。そうすれば扉は開かれる」
柳は、
神はもともと扉を開けて待っていてくれるのだ、
叩いたから開いたのではない、
という考えらしい。
もっともである。
扉はいつでも開かれている。
人生も、
道はいつでも用意されている。
遠くまで続いている。
たくさんの道を選択することもできる。
先が見えなくなり、
霧の中をさまよう気分になるのは、
自分がそのように追い込んでしまっているのだ。
開かれている扉をノックする。
それは何を意味しているのか?
人間が生きていくということ
それは開いている扉をノックするようなものなのだ。
閉まっていると思っているのは、
人間自身だけなのである。
自分自身だけなのである。
必ず道はある。
それをひたすら信じて
おこたらず歩み続ける。
それが我々が成すべき事ではないだろうか?
ノックする必要も無いのだ。
