バカ息子 ~人間だからこそ臆病になるんだッ~
太一の言葉に何も言い返せずに、大門が立ち尽くしていると・・・
太一は強く断定的な口調で言い切るんだ。
「だが、どんなに怖くてもプロレスを続けたいと思っている」
その言葉に、大門の心臓はひときわ大きく 『ドクン』 と鼓動するんだ。
まるで、自分の心の奥底を言い当てられた事に驚いたようにね。
そして、太一はその言葉の根拠を示したよ。
さっき東京タワーに登った時の事、そして食事の様子など・・・
「足腰を鍛えるためにエレベーターではなく階段を使う。
身体の事を考えて肉ではなく豆腐や野菜ばかり食べる」 とね。
大門のそんな何気ない行動を指摘して、そして太一は一気にこう言うんだ。
「生涯をかけて、全力を傾けてきたものにつまづいた時、
人間なら誰でもうろたえる!
人間だからこそ臆病になるんだッ」
その言葉で、大門は自分の状態にようやく気づくんだ。
~つづく~
太一は強く断定的な口調で言い切るんだ。
「だが、どんなに怖くてもプロレスを続けたいと思っている」
その言葉に、大門の心臓はひときわ大きく 『ドクン』 と鼓動するんだ。
まるで、自分の心の奥底を言い当てられた事に驚いたようにね。
そして、太一はその言葉の根拠を示したよ。
さっき東京タワーに登った時の事、そして食事の様子など・・・
「足腰を鍛えるためにエレベーターではなく階段を使う。
身体の事を考えて肉ではなく豆腐や野菜ばかり食べる」 とね。
大門のそんな何気ない行動を指摘して、そして太一は一気にこう言うんだ。
「生涯をかけて、全力を傾けてきたものにつまづいた時、
人間なら誰でもうろたえる!
人間だからこそ臆病になるんだッ」
その言葉で、大門は自分の状態にようやく気づくんだ。
~つづく~