バカ息子 ~こわくて何が悪い?~
太一に 「負け犬の言い訳」 そう言われた大門は、一瞬もの凄い形相をしてその場に立ち上がったんだけどさ。
全く驚いた様子もない太一は、目の前の・・・ 大門が立ち上がった勢いで鍋からこぼれた汁をかぶってダメになったカメラを指差して言うんだ。
「これ、どうする?」 とね。
それで、彼らはもう一度東京タワーに登る事になったんだけどさ、その道中で大門がようやく自分の本音を晒すんだ。
「アンタには分からねぇ。
たった一ヶ月のド新人に負ける悔しさも、自分の身体が思う通りに動かねえ事への悔しさもな!」
「怖いんだよ、対戦相手も思うように動いてくれねえ自分の身体もな!
ちくしょう、逃げるにはリングは広すぎるんだよ!」 そう叫ぶ大門に、太一は言うんだ。
「こわくて何が悪い?」 と。
~つづく~
全く驚いた様子もない太一は、目の前の・・・ 大門が立ち上がった勢いで鍋からこぼれた汁をかぶってダメになったカメラを指差して言うんだ。
「これ、どうする?」 とね。
それで、彼らはもう一度東京タワーに登る事になったんだけどさ、その道中で大門がようやく自分の本音を晒すんだ。
「アンタには分からねぇ。
たった一ヶ月のド新人に負ける悔しさも、自分の身体が思う通りに動かねえ事への悔しさもな!」
「怖いんだよ、対戦相手も思うように動いてくれねえ自分の身体もな!
ちくしょう、逃げるにはリングは広すぎるんだよ!」 そう叫ぶ大門に、太一は言うんだ。
「こわくて何が悪い?」 と。
~つづく~