『目』 ~その4~ | TWO ALONE ~二つの孤独~ 

『目』 ~その4~

そうして、そこから少し時間が経過して彼女は帰りの電車に乗っていたよ・・・

夫の遺骨を入れた箱を抱えてね

(/_・、)

彼女を見送りに来た男は、そこでこう言うんだ。

「僕は男として失礼な事を、君に一つだけ質問していいかな?」 とね。

その言葉に彼女が 「どういう事?」 と問い返すと、その男は


「島村さんのどこを好きになったんだい?」 そう尋ねてね、

そして彼女はこう言うんだ・・・

「『目』 よ」 と。



   ~つづく~